Chromeの最新ベータ版はWebPアニメをサポート、モバイル版のタッチ応答高速化、NPAPI禁止を先取り

今日(米国時間11/21)、GoogleはChromeブラウザの最新ベータ版を公開した。このバージョンではWebPのアニメーション画像がすべてのプラットフォームでサポートされている。またAndroid版ではタッチに対する反応が改善され、バイブレーションAPIがサポートされた。

WebPは現在普遍的に使われているJPEGやPNGに代わってGoogleが普及を目指している新しい画像フォーマットだ。

WebPアニメーションはGIFアニメーションに代わるもので、古いGIFとは異なり、本格的なアルファチャンネルを備え、ロスレス、非ロスレスが選択できる。またファイル容量はGIFに比べて大幅に小さくなる。しかし現在のところWebPをサポートするブラウザの数は多くないので、クールな技術デモの域を出なかった。

一方、GoogleがAndroidのタッチを高速化した方法はなかなか巧みだ。現在Chromeはダブルタップでズームを識別するために最初のタップの後300msの遅延を入れている。しかし高速なサイトの場合、最初のタップでズームを開始しているので待つ必要はない。そこでGoogleは高速サイトではズームのためのダブルタップを廃止した。これによって体感速度が上昇したわけだ。

あと重要な変更は以前から告知されていたとおりNetscape Plugin Architecture Programming Interface (NPAPI)プラグインが禁止されることだ。1月からは、安定版でも一部の人気のある例外(MicrosoftのSilverlight、Unity、GoogleEarth、Java、Google Talk、Facebook Video)以外のNPAPIプラグインがブロックされる。ベータ版には安定版に先がけてこの変更が導入された。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


Google+のAndroidアプリは画像フォーマットを秘かにWebPにチェンジ, 帯域を50%節約

今日(米国時間5/17)のデベロッパカンファレンスGoogle I/Oにおける発表によると、約一か月半前にGoogleは、Google+のAndroidアプリの画像を、同社作のWebPフォーマットに変えた。今日のプレゼンテーションを行ったWebPとChromeリモートデスクトップ担当プロダクトマネージャStephen KonigとMake the Web FastチームのメンバーでChromeのデベロッパ情宣担当Ilya Grigorikによると、それにより使用帯域の50%が節約された。

Google+は言うまでもなく画像の多いサービスで、Androidは4.0以降WebPに対応しているから、かなり必然的な移行だとも言える。ただし、今後は、というか来年中には、WebPをGoogleのプロダクトのほとんどすべてに導入していくという計画がある。チームが今日のセッションで見せたスライドには、YouTubeやGoogle Image Search(画像検索)をはじめ、Googleの主なプロダクトのほとんどすべてが‘出演’していた(よく分からないのもあったが)。

この変更は外部に対し黙って行われた。今年初めのChrome Web Storeの場合もそうだった。チームが今日述べたところによると、StoreではWebPの利用によって画像のファイルサイズがPNGのときの約70%に減少した。

現時点でのWebPの問題は、圧縮率の改善で帯域の大きな節約になるとはいえ、AndroidとChromeとOperaしかサポートしていないことだ。そのほかのプラットホームでは従来どおりJPEGやPNGなどしか使えないし、WebPをあえて使うためにはデベロッパが工夫しなければならない。しかし今日の話では、来年はFirefoxもWebPをサポートするそうだ。いずれにしても担当チームとしては、建前上からもこのフォーマットの将来に関してきわめて楽観的であった。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))