WordPressでオンラインショップを作りたいなら、選択肢は事実上一つ、WooCommerceだろう。 750万ダウンロードを誇るWooCommerceはすべてのWordPressプラグインの中でもトップ10に入っている。先ほど発表されたニュースによると、WooCommerceは正式にWordPressファミリーに入った。WordPress.comの運営会社、AutomatticはWooCommerceを買収したことを明らかにした。
Automatticは買収価格を発表していないが、私の取材に対して「これまでの当社の買収の中でも群を抜いて最大」だと明かした。われわれはさらに取材を続けるつもりだ。Automatticが大金を投じてeコマース・プラグインを買収した理由は、それがまさにWordPressユーザーの要望だったからだ。
WordPressのファウンダー、Matt Mullenwegは 買収を発表したYouTubeビデオで「(数年前、あるWordPressカンファレンスの) Q&Aセッションで私は『ウェブサイトを作って公開するのと同じくらい簡単にオンラインストアを作って公開できるようになるのはいつなのか?』と尋ねられた。すると聴衆から自然と喝采が沸き起こった。みんなこのアイディアが気に入ったのだね」と語っている。
WordPressがeコマース分野への参入を狙っていることが今回の買収ではっきりした。eコマースの世界には一大衝撃が走っただろう。 WooCommerceはすでにWordPressベースで60万のオンラインストアを稼働させている。
ではWooCommerceというのはどういうプラグインなのか? 簡単にいえばWordPressをオンラインストアにする仕組だ。開発チームはもともとWordPressのテーマを専門にしていただけあって、WordPressとの一体感が優れている。
商品を追加するのは新しい記事を投稿するのと同じ感覚で簡単にできる。支払は? デフォールトでPayPalがサポートされている。StripeやAmazon Paymentsなどの支払方法を追加したければそれも簡単だ。エクステンションを追加するだけでよい。クーポンの発行、管理機能も用意されている。配送ロジスティクス、在庫管理、ビジネス・アナリティクスなどもある。要するにオンラインストア運営に必要な機能はすべて揃っている。
こちらのビデオに主要機能が詳しく説明されている。
AutomatticがWordPressプラグインの会社を買収したのはこれが初めてではない。1年前にはWordPressのセキュリティー・プラグイン、BruteProtectを買収している。
私の取材に対してAutomatticは「買収手続きはら来月完了する」と語った。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)