新型コロナウイルス(COVID-19)はロボティクスへの投資を大きく加速させているが、それにはもっともな理由がある。ロボットは病休を取らないし、感染症を拡大させることもない。今回だけでなく将来においても、パンデミックといった不測の事態が起きても工場の稼働を続けようと考える企業はロボティックスの導入に真剣に取り組まざるを得ない。
統計をとったわけではないが、私の経験したところでは倉庫や流通の分野でロボティックスへの関心が大きく高まっている。Amazon(アマゾン)が大勢の労働者をロボットに置き換えることに成功したことは、大小の企業に強い刺激を与えたことは疑いない。もちろんベンチャーキャピタリストも、このトレンドに気づいている。
今週、このトレンドに乗ってXYZ Roboticsは1700万ドル(約18億円)のシリーズA+の資金調達に成功したことを発表した。投資家はCode Capital、Gaorong Capital、Morningside Capitalだ。XYZによれば、調達した資金は研究開発、営業能力などの拡大に充てられる。今回のラウンドの成功により、同社が調達したベンチャー資金の総額は2700万ドル(約28億7000万円)になった。 2018年5月に創立されたばかりのスタートアップとしては強い印象を与える金額だ。
TechCrunchでは2020年にマサチューセッツ州の質素なXYZ Roboticsの本拠を訪れて開発しているロボットを取材した。つまみ上げて所定の位置に置いて作業を行うピック&プレイスロボットをめぐって無数の会社がそれぞれ独自性を出そうとして激しい競争を繰り広げている。スマート視覚システムと作業中でも各種のグリッパーを0.5秒で交換でき、eコマースの倉庫業務などロジスティクスにも適した柔軟性の高いハンドシステムが同社の特徴だという。
カテゴリー:ロボテックス
タグ:XYZ Robotics 資金調達
画像クレジット:Veanne Cao
[原文へ]
(翻訳:滑川海彦@Facebook)