AMDがオンライン発表会「AMD 2022 Product Premiere」を行い、3D V-Cache技術を搭載するRyzen 7 5800X3Dを発表しました。また今年(2022年)後半には、Zen 4アーキテクチャーを採用するRyzen 7000プロセッサーシリーズを市場投入することも明らかにしています。
まず3D V-Cache技術に関してですが、Ryzen 7 5800Xの搭載する36MB L2 / L3キャッシュが、今年の春以降に出荷されるというRyzen 7 5800X3Dでは合計で約100MBに大容量化。これにより1080p解像度のゲームプレイではRyzen 9 5900Xに対して約15%パフォーマンスを向上します。さらに、またインテルのCore i9-12900Kに対しても5%上回る性能を示すとAMDは主張しました。
5%の差は、体感的にはほとんど変わりないかもしれません。しかしAMDには、まずはこの技術が実用レベルに仕上がっていることを示し、将来登場する新しい世代のCPUへの期待値を上げる意図もあるかもしれません。
そして、その将来登場するCPU製品に採用されるのが、次世代Zen 4アーキテクチャー。2022年後半とアナウンスされたRyzen 7000番台は5nmプロセスで製造され、DDR5、PCIE5に対応するとのこと。またRyzen 7000以降ではマザーボードへの搭載ソケットがSocket AM5になり、その形状がインテルと同様のLGA方式(LGA1718)に変わります。
発表ではZen 4を採用したチップでマイクロソフトのマルチプレイヤーFPSゲーム「Halo:Infinite」をデモンストレーションし、短時間ながら非常にスムーズなプレイが可能であることをアピールしていました。このデモではCPUの全てのコアが5GHzで動作していると説明していました。
(Source:AMD(YouTube)。Engadget日本版より転載)