食品配達のPostmatesが上場を控え1000都市に進出

Postmates新規株式公開を控えて猛烈に拡大している。食品配達のスタートアップは昨年12月以来1000都市に進出したと米国時間4月24日に同社が発表した。

サンフランシスコ拠点のPostmatesは、地域のギグ・エコノミー労働者ネットワークを活用して全米50州3500都市でオンデマンド配達プラットフォームを運営している。Postmatesはメキシコシティーを除き海外進出していない。

「誰もがどんな物にもオンデマンド配達を利用できることがわれわれの目標であり、今回の拡大によって全米50州でその約束を果たすことができた」とPostmates共同ファウンダーでCEOのBastian Lehmann氏が声明で語った。

同社はこれで米国世帯の70%をカバーし、50万軒のレストランの料理を配達することで、食品配達大手のUberEatsやDoorDashとの競争力を強化したと言っている。最近Postmatesは、隣人同士で注文をまとめるPostmates Partyという新機能も発表ししている。

これでPostmatesは株式市場でもUberを追いかける準備が整った。これまでにベンチャー資金6.7億ドル集めている同社は、1月にプレIPO資金調達で1億ドルを集め、企業評価額は18.5億ドルだった。そして2月に米国でのIPOを非公開で申請した

同社は毎月500万件の配達を実施し、2018年には12億ドルの食品販売に対して、新記録となる4億ドルの収益を上げると推測されている。一方Uber Eatsは、2018年中に米国世帯の70%をカバーし、ドローンによる配達を2021年までに計画している

対するDoorDashはロケットのようだ。現在3300都市で活動し、前年比325%で成長していると言っている。最近同社は4億ドルのシリーズF調達ラウンドを完了し、企業評価額は71億ドルだった。同社も来年には上場する可能性が高い。

Food delivery service Postmates confidentially files to go public

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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