​経口補水液ベースの代替​スポーツドリンクのCure Hydrationが2.7億円調達

Cure Hydrationは、スポーツ飲料市場により健康的な代替品を提供するため、260万ドル(約2億7000万円)のシード資金を調達したことを発表した。

創業者兼CEOのLauren Picasso(ローレン・ピカソ)氏は、過去にJet.comのマーケティングディレクターを務めた経験があり、トライアスロンのトレーニング後、このマーケットに興味を持ったと話してくれた。その際、たくさんの水を飲んでも脱水症状になったことがよくあったという。

一般的には、Gatorade(ゲータレード)などを飲むのが電解質を補充方法だが、「健康的で効果的な電解質製品を探し始めたとき、市場にあるすべてのものがいまだに砂糖をベースに使用していることに気づきました」とピカソ氏はいう。たとえば20オンス(約590ml)のGatorade’s Thirst Quencherは36gの砂糖を含んでいる(Healthline記事)。

そこで、ピカソ氏とCure Hydrationのチームは、WHOの経口補水液を基にした新しい飲料(Cure Hydrationリリース)を開発した。ピカソ氏によれば、この経口補水液は「主にコレラなどの病気に苦しむ人々を助けるために使われています」とのことで「何百万人もの命を救い、点滴と同じくらい効果的に水分を補給できることが証明されている」という。

Cure Hydrationは経口補水液をベースに様々なフレーバー飲料を作っている(新フレーバーのRuby Riot GrapefruitとLaser Focus Matchaが加わった)。コアとなる成分にはココナッツウォーターとヒマラヤ産のピンクソルトが含まれており、すべてオーガニックかつビーガンで、一切、砂糖は加えていない。

画像クレジット:Cure Hydration

このスタートアップは、水に混ぜて飲む粉末でこれらの飲料を販売している。

同社のウェブサイトによると、価格は20.99ドル(14個パック、約2190円)で、定期購入の場合は16.79ドル(約1750円)だ(同社は収益の1%を女性のスポーツ非営利団体SheISに寄付している)。ピカソ氏によると、初期の利用者はアマチュアスポーツ選手や、慢性疾患などのために水分補給を必要とする人たちが多かったという。

この製品はCVS、Walmart、Whole Foodsといった店舗でも販売されている。ピカソ氏は、今回の資金調達を行った目標の1つは、Cure Hydrationの小売店舗を現在の全米4200店舗以上に拡大し続けることだと語っている。

彼女は水分補給以外の新製品開発も計画しているが、すべての製品が「科学に裏打ちされた」「おいしい」という同社の「指針」に忠実なものであるという。

同社には、消化器専門医のRoshini Rajapaksa(ロシニ・ラジャパクサ)博士、「Quench」の著者Dana Cohen(ダナ・コーエン)博士、栄養士で「The Sugar Detox」の著者Brooke Alpert(ブルック・アルパート)氏を含む医療諮問委員会がある。

このラウンドにはM3 Ventures、Litani Ventures、元テニスプレイヤーのAndy Roddick(アンディ・ロディック)氏、ラッパーのNas(ナス)、NBA選手のMatthew Dellavedova(マシュー・デラベドバ)、Casper CEOのPhilip Krim(フィリップ・クリム)氏、mParticle CEOのMichael Katz(マイケル・カッツ)氏、Thrive Market CEOのNick Green(ニック・グリーン)氏などが参加しており、Lererer Hippeauが主導した。

「現在、消費者は日々の生活の中で健康を優先し、効果的なだけでなく、より良い製品を求めています」と、Lerer Hippeau代表のCaitlin Strandberg(ケイトリン・ストランドバーグ)氏は声明で述べた。「ローレンは優れたオペレーターであり、製品の品質や有効性を損なうことなくWHOに承認された製品を市場に提供する能力に感銘を受けました。今回の資金投入と小売店の拡大により、Cure Hydrationの製品がさらに多くの人の手に渡ることを楽しみにしています」。

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カテゴリー:ヘルステック
タグ:Cure Hydration資金調達

画像クレジット:Cure Hydration

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(翻訳:TechCrunch Japan)

投稿者:

TechCrunch Japan

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