任天堂は同社のモダンクラシックである「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(Breath of the Wild)」(未訳記事)のサプライズスピンオフとして、その前日譚となるアクションゲーム「ゼルダ無双 厄災の黙示録(Hyrule Warriors: Age of Calamity)」を発表した。プレイヤーはいつもの通りリンクをプレイするほか、4人の英傑とゼルダ姫本人も操作して、「ブレス オブ ザ ワイルド」から100年前の世界でガノンとの戦いに挑む。発売は2020年11月20日だ。
このゲームの目的が、2019年に発表された後日譚を待ち焦がれるファンの声を鎮めるためであることは明らかで、ロングランのベルトスクロールアクションゲーム、無双シリーズの一作品である最初の「ゼルダ無双」を制作したコーエーテクモゲームスが開発した。しかし前作はゼルダがモチーフとなったアクションゲームとしての色が強く、任天堂がより絵画的で様式化されたタイトルに移行する前の古いリアリスティックスタイルのゲームだった。
「厄災の黙示録」は、「ブレス オブ ザ ワイルド」の新しいルックスだけでなく、キャラクターや設定も引き継いだ正真正銘の前日譚だ。
ブレス オブ ザ ワイルドにおける最大の注目すべき点はゼルダ姫で、長年の伝統に逆らい、彼女はただの単なる捕らわれの姫君であるだけでなく、リンクや他の英傑たち以上に興味深いキャラクターとして描かれている。彼女の好奇心と学問への熱意はプレイヤーを魅了しながらも、プレイしている英傑たちは強く賢いが、それ以上ではないことを理解させた。そして誰もがゼルダ姫を求めていた。
後日譚はそのむずがゆさを解消してくれるに違いないが、それまでの間はこの前日譚で、戦うゼルダ姫と一緒に遊び回ることができる。これは滅多にないお楽しみ(ゼルダ姫をプレイできるのは前作の「ゼルダ無双」とごくわずかなタイトルだけ)であり、次回作の前触れであることを期待したい。
最近私は、3Dのマリオゲームを現代のプレイヤーに届けたりする任天堂の保守的で期待はずれのアプローチに失望していたが、ゼルダシリーズは一度ならず、再発明とアップデート(未訳記事)に成功しり。無双シリーズは、新たな境地を切り開いたことで知られているわけではない。何百というモンスターや敵の兵隊を殺すのが主題だ。しかし、ゲーム界で最も愛されたゼルダシリーズにとって価値ある追加ラインナップであることは証明できるだろう。ともあれこのゲームに頭脳的パズルを期待してはいけない。
ゲーム内容と予約の詳細は任天堂の公式サイトで詳しい。ついては任天堂のサイトにある。
関連記事
・任天堂が「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」続編の製作を発表
・任天堂は次世代ノスタルジアの封印を剥がしたが、ファンは心配している
カテゴリー:ゲーム / eSports
タグ:任天堂
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook )