「テスラはCybertruckを小さくしない」とイーロン・マスク氏

Tesla(テスラ)のCEOであるElon Musk(イーロン・マスク)氏が、世界滅亡後をイメージした冷間圧延鋼製全電動トラック「Cybertruck」(サイバートラック)を発表後、この車が市場に出る時にはもっと小さくなるのではないかという憶測が巷にあふれた。

Cybertruckは今も生産にはほど遠い。この全電動トラックをつくるための工場もまだない。しかし5月23日に同氏は、サイズについてある情報を発信した。同氏はツイートで、「昨夜Franzと設計を確認した。3%小さいだけでも小さくなりすぎる。サイズはほとんど変わらない。将来もっとタイトなトラックを作ることにはなるだろう」と語った。FranzはTeslaのデザイン責任者であるFranz von Holzhausen(フランツ・フォン・ホルツハウゼン)のことで、「タイト」(Tight)は「ライト」(Light)の間違いだと思われる。

この発言が重要なのは、CNBCで5月27日放映予定のJay Leno’s Garageの番組予告の中で、マスク氏がJay Leno(ジェイ・レノ)氏に、実はこの車は5%大きすぎると語っていたからだ。「今のプロポーションを保って5%小さくすればいい」とマスク氏は言い、後に「ふつうのガレージに収まる必要があるから」と付け加えた。

以前に同氏は、Cybertruckの車幅をおそらく1インチ(2.5 cm)縮めるだろう、「長さを6インチ(15 cm)超減らしても機能や美観を損ねることはないだろう」と語っていた。

テスラはCybertruckの大きさを公表していない。そしてTechCrunchは、発表イベントに巻き尺を持っていくのを忘れた(学んだ教訓)。

この2カ月間にマスク氏は、Cybertruckに関する新情報を何度かツイートし、オフロード性能を高めるためにダイナミック・エアサスペンションの振れ幅を広げ、「少し浮き上がるだろう」と語ったが、それ以上は言及しなかった。

関連記事:テスラの完全電動トラック「Tesla Cybertruck」の注目ポイント

テスラはCybertruckに3種類のモデルを用意することを明らかにしている。最低価格モデルは、シングルモーター、後輪駆動、牽引能力7500ポンド(3.4トン)、航続距離250マイル(402km)、価格は3万9900ドル(約430万円)と同社ウェブサイトに書かれている。中位モデルは、デュアルモーター、全輪駆動で、牽引能力1万ポンド(4.5トン)、航続距離300マイル(482 km)で、価格は4万9900ドル(約537万円)だ。

そして最上位モデルはモーター3台の全輪駆動車で、牽引能力1万4000ポンド(6.4トン)、航続距離500マイル(805km)。「tri motor」(トライ・モーター)と呼ばれるこの車の価格は6万9900ドル(約753万円)だ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。