AI技術をロボティクスに実装し社会課題の解決を進めるロビット(ROBIT)は4月7日、自動車内装・外装部品をはじめ様々な工業製品における外観検査工程の自動化が可能な汎用型AI外観検査ロボット「TESRAY S」シリーズを開発し、提供を開始したと発表した。
すでに大手自動車部品メーカーの本番ラインに初号機を導入しており、外観検査工程の自動化を実現しているという。導入事例に関しては後日リリース予定。
様々な工業製品を対象に外観検査の自動化が可能
樹脂・金属・繊維などの素材、射出成形・プレス・メッキ・塗装などの製法/加工といった様々な工業製品を対象に外観検査の自動化が可能。ラメ加工など製品ごとに異なる模様、光の乱反射の影響をうける透明部品においても多数の実績を持つという。
高さ・厚みがある部品や窪みやR部にも対応
6軸(最大12軸)の検査ロボットによって、3次元形状のワーク(対象物)に対応し、高さ・厚みがある部品や窪みやR部にも対応。外観検査に最適化したロボットを独自開発しているため、特異点やケーブルの取り回しによる可動領域制限が存在しない。また、ワークに最適化するために、ロボットの軸を追加する等の検査範囲のカスタマイズ対応も可能。一般的に検査の見逃しが発生しやすいリブ・R部・意匠部上の異常に関しても安定した検出精度を実現する。
自動車部品メーカーの検査品質に対応したAIアルゴリズムを実装
「TESRAY S」シリーズは、極小サイズの異常や、寸法ではない「目についたら異常」といった曖昧な官能検査基準にも対応。
多品種小ロットの生産品にも対応
独自開発のロボットティーチング機能により、多品種小ロットの生産品にも対応。直感的なGUIによって、どなたでも簡単にワークのティーチング操作を行える。
前後工程とのスムーズなつぎ込みにも対応
「TESRAY S」シリーズは、工場内の既存の生産設備との連動、前後工程とのスムーズなつぎ込みのためのカスタマイズ開発にも対応可能としている。
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