【告知】TechCrunch Japanではライターとアルバイトを募集しています

こんにちは! TechCrunch Japan編集長の西村賢です。いま、TechCrunch Japanではライターと寄稿原稿、それからアルバイト1名を募集しているので、この3つについてお知らせしたい。

まずは、ライター。

本家TechCrunchの英語記事を見たことのある人なら日々ものすごい勢いでブログ記事が公開されているのをご存じかもしれない。これはTechCrunchだけじゃなくて、The Vergeとか、Engadget、The Next Web、Pando Daily、VentureBeatといったスタートアップやガジェットに強いテック系ブログメディアでも同じことだけど、ライター(記者・編集者)の人材流動性が高く、どんどん新しいライターがTechCrunchに入ってきているから可能なことだったりする。TechCrunchのライターが何人いるのか正確に把握している人は米国の共同編集長も含めて誰もいないが(アメリカは契約社会なので、契約書を誰かが数えれば分かるけど)、だいたいコアに20人から30人ぐらいいて、ときおり寄稿する人も含めると、その2倍ぐらいの数はいると思う。

英語圏は、それだけカバーすべきネタとニュースがあるということで、ブログメディアはどこもビジネスとしては、そこそこうまくやっているようだ。TechCrunchから2012年に喧嘩別れしたPando Dailyなんかは4700万ドルも資金調達をやって良質なライターを抱え込み、オフラインイベントを積極的にやっていたりする。これもTechCrunchだけに限った話じゃないけれど、イベントや動画といった新しい取り組みによる収益の伸びも好調で、テック業界やスタートアップエコシステムの中で、TechCrunchを始めとするブログメディアは重要な役割を果たしている。

ぼくも中に入ってから分かったことなのだけど、本家TechCrunchには、2、3カ月に1人ぐらいのペースで「新しいヒト」が入ってきている。たいてい若い人で、突然テック・メディア界に彗星のように現れる。キャリアで言ってせいぜい経験5年くらいの人が多い。聞いたことのない媒体や競合媒体で経験を積んだ人がTechCrunchに転籍して来ることも良くあるし、起業家だったという人も多い。だいたい物凄い勢いで書き始めて、数カ月とか1、2年程度でスローダウンするか、レギュラーのライターになるかするヒトが多い。TechCrunchを卒業してベンチャーキャピタルにキャリア替えする人もいる。

そういうのを横目で見ていて、日本でも同様の仕組みが回る可能性があるだろうなと思ったのが、そもそもぼくがTechCrunch Japanの編集長をやってみようと思った理由だった。旧来型の「編集部」じゃなくて、ゆるやかに繋がって広がるブロガー・ネットワークを作る。これがビジネスとして回れば面白そう、ということだ。USのTechCrunch編集部はオンラインにYammer風の場があって、いつも噂話や他誌の記事について論評(といってもヒトコトだけだけど)をやっている。共同編集長のAlexiaに言わせると、こういう場(チーム)があるからオペレーション面でもメンタル面でもTechCrunchをやっていけるという。このいわばオンライン編集部に加わって以来、ぼくらも日本でも同様のものが作れたらなと思っている。今のところ過去1年で、岩本有平増田覚の2人がTechCrunch Japanの記者としてジョインしてくれたけど、まだ全然足りていない。

ぼくらがTechCrunch Japanで、どんな仲間を探しているか、箇条書きにしてみよう。

・テクノロジートレンドやスタートアップ動向を追うのが好き
・ビジネス全般に関心がある
・書くのが好きで、毎日1万文字書いても飽きない
・人に話を聞くのが好き
・英語でインタビューができる
・文章だけじゃなく写真や動画を作るのも好き
・すでに商業媒体で書いているけど取材対象や市場が退屈でしょうがない
・起業したい、あるいは起業したことがある
・投資業務に携わっていた
・聴衆やカメラに向かって話すのが楽しい(=イベントや動画もやってみたい)
・ライターが自分の意見の全く書かない「客観報道」なんて虚構だし怠慢だと思う

いろいろ書いたけど、大切なのは最初の3つ。働き方は応相談。フルタイムでなくて週に3日間だけやりたいとか、月間10本ぐらい書きたいとか、そういうのもあり。興味のある人は是非 ken@techcrunch.com にメールしてほしい。メールのタイトルは「ライター応募:」の書き出しで、お願いしたい。履歴書やLinkedInのリンクをつけてもらってもいいけど、過去に書いた記事やブログへのリンクを含めてもらえると分かりやすい。

もう1つ。英語が第一言語で日本語は初級・中級という東京在住のライターも募集している。日本のスタートアップ動向について英語で書ける人だ。国籍は問わない。これは時々ある話なんだけど、企業の広報業務をしている人はNG。PR業とメディア業が両立すると思っているとしたら、ぼくらとは話が合わないと思う。

続いて、アルバイトの話。

アルバイトといっても書ける人には書いてほしいと思っている。その条件は上のリストと同じだ。TechCrunch Japanでは大小のイベントもやっているので、それに付随する業務のサポートというのもある。情報や人が集まるメディアという場にいることで業界全体を俯瞰できるメリットはある。見聞と経験、ネットワークを広げるという意味で、若いときにメディアに身を置くのも悪くない。名刺一枚でどこにでも行けるし、多くの人が会ってくれるのがメディアにいるメリットの1つ。特に海外取材に出た時のTechCrunchのブランド力は強いし、後々のキャリアにとってもプラスに働くことと思う。もう1つ、最近個人ブログも含めて多種多様な「メディア」が出てきているが、編集長のぼくは紙媒体の商業メディアを10年、ネット媒体を10年やってきた人間だし、いまのスタッフはみんな経験豊富なので、編集や取材のスキルという点で、独学や個人ブログをやっているだけでは学べないことも学べるのかなと思う。

ただ、若い人に向けて1点だけ追記しておきたい。起業したいという人は、メディアよりも直接事業に携わる場に行くのが良いと思う。大手のネット企業に行けば、規模の割に権限や自由度も高くてやれることも多いだろうし、ド・スタートアップに行けば、事業が立ち上がる中で何が起こるのかを目の当たりにできる可能性が高い。今後テクノロジーの重要性は増すだろうから、どんな事業をやっていくにしてもネットやソフトウェアの得意な人が多い場に身をおくのが有利だと思う。

さて、寄稿についてもご案内したいが、長くなったので、これは別記事で


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。