あくまでもパブリッシャープラットホームにこだわり続けるEv Williams、新装Mediumで有料購読制に挑戦

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MediumのCEO Ev Williamsが今日(米国時間2/2)Upfront Summitで、今四半期中に消費者向けの有料購読制プロダクトを立ち上げる、と発表した。つまり、広告にプラスしてそのほかの収益源を得たい、という意味だ。Mediumは50名のレイオフを決定、ニューヨークのオフィスを閉鎖、そして先月は新しい方向性を発表したから、強力な収益源を見つけることが急務だ。

Evはそのプロダクトを“Medium体験のアップグレード”と呼び、ローンチしたらぜひ購読を、と呼びかけている。彼によるとレイオフはこの有料購読制への移行の一環であり、その前には大手のパブリッシャーたちに広告込みでの参加を働きかけていた。レイオフの時点でEvは、新しい方向性について、“それがどんな形のものになるのかを言うのは時期尚早”、と言っていた。しかし今や、それが徐々に見えてきたようだ。

彼の発表と説明に対して、拍手が起きた。下の短いビデオをご覧いただきたい:

新装開店したMediumが十分な数の有料購読者を獲得できれば、彼の最初の目標であった、パブリッシャーの新しいビジネスモデルの構築も、夢ではなくなるだろう。読者は昨年300%増えたから、購読制に向けての下地は十分にある。既存の読者は有料制に戸惑うかもしれないが、複数のパブリッシャーを集積したプラットホームなら、進んで購読するかもしれない。

2011年に創業されたMediumはこれまで1億3200万ドルを調達し、そして今度こそ、その投資を前向きに活かそうとしている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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