あなたのプライバシーを守ってくれるウェブブラウザー拡張機能6選

インターネットはプライベートな場所ではない。広告は一番高く買ってくれる客にあなたの情報を売るために、できるだけ多くのユーザー情報を集めようとする。メールはいつあなたがそれを開封し、どのリンクをクリックしたかを知っている。そして、インターネット最大の詮索好き、つまりFacebook(フェイスブック)やAmazon(アマゾン)は、あなたがウェブで閲覧するサイトからサイトへと追いかけ続ける。

しかし、そうさせない方法はある。TechCrunchは、見えない広告やトラッキングのほとんどをブロックしてユーザーのオンラインプライバシーを向上させるウェブブラウザー拡張機能6種類をテストした。

これらの拡張機能は、すべての詮索行為をブロックするわけではないが、あなたのインターネットでの動きを追跡しようとする仕かけへの露出を劇的に減らしてくれる。広告主がターゲット広告を打つためにユーザーの好みや関心を知ろうとデータ収集することを、あなたはあまり気にしていないかもしれない。しかし、あなたが調べた病気の情報や個人的な購入の内容を広告の巨人たち(未訳記事)が見ているとしたら少し心配になるかもしれない。

隠された広告トラッカーが読み込まれるのをブロックすることで、ウェブサイトはあなたの情報を収集しにくくなる。必要のないデータを捨てることで、ウェブサイトの読み込みが早くなることもある。ただしウェブサイトによっては、追跡を許可しないと画面が正しく表示されなかったりサイトにアクセスできななくなるという代償もある。拡張機能は必要に応じてオンオフを切り替えることができる。あるいは、そもそもそのウェブサイトに価値があるかどうか、自分の探しているものはほかにないのかを考え直すこともできる。

HTTPS Everywhere

私たちは、ウェブサイトとHTTPS暗号化で繫がっていることを示すブラウザーの小さな南京錠アイコンを確認することに、すっかり慣れてしまった。これは開いたウェブサイトがアタッカーに乗っ取られたり改変されたりしていないこと、送信したデータがそのウェブサイト以外の誰にも見られないことを意味している。HTTPS Everywhere(HTTPSエブリウェア)は、非営利インターネット団体のElectronic Frontier Foundataion(EFF、電子フロンティア財団)が作ったブラウザー拡張機能で、HTTPSが提供されているウェブサイトでは自動的にそれを使って読み込み、HTTPSに対応していない少数派のウェブサイトをブロックすることができる。この拡張機能はChrome、Firefox、Edge、Operaなどほとんどのブラウザーで利用できる。

Privacy Badger

これもEFFが作った拡張機能のPrivacy Badger(プライバシー・バジャー)は、ウェブサイト上の見えないサードパーティー製トラッカーをブロックする有数のオールインワン拡張機能だ。この拡張機能はウェブページの要素をすべて調べ、ウェブサイトを横断してあなたを追跡するものを見つけて、ブラウザーが読み込むのを防ぐ。Privacy Badgerはユーザーがウェブを閲覧するにつれて学習するため、使うほど賢くなる。しかも設定は簡単で、インストールするだけだ。この拡張機能はほとんどの主要ブラウザー向けに提供されている。

uBlock Origin

インターネットを無料で使えるのは広告のおかげだが、ときとしてそのためにあなたの個人情報が犠牲になっている。広告はユーザーのことをできるだけ多く学習し(そのために閲覧行動を監視し、ウェブを横断して追跡する)、あなたがクリックする可能性の高い広告を表示するためのターゲティンクができるようにする。広告ブロッカーは、広告の読み込みを防ぐことで追跡を止めさせるとともに、追いかけてくるトラッキングコードもブロックする。

uBlock Origin(ユーブロック・オリジン)は軽量でシンプルながら効果的で多くの人々が使う信頼ある広告ブロッカーだ。上級ユーザー向けに山ほどの詳細な機能を備えカスタマイズもできる(なりすまし商品に注意。似たような名前で信用のおけない広告ブロッカーがたくさんある)。そして、もしあなたが広告収入を当てにしているサイト(本誌もそうだ!)を不快に感じるなら、そのサイトを有料購読することを考えることだ。つまるところ、広告トラッキングに依存して金を稼いでいる無料ウェブこそが、我々をプライバシーの悪夢に陥れている張本人なのだから。

uBlock OriginはChromeFirefoxおよびEdgeで動作するほか、オープンソースで公開されているので、どんな仕組みで動いているかを誰でも見ることができる。

PixelBlockおよびClearURLs

もしあなたが、ウェブサイトの隠されたトラッカーを悪だと思うなら、まずあなたのメールに何が潜んでいるかを知るべきだ。有名ブランドから送られてくるメールのほとんどには、ごく小さな、ときには見えないピクセルが潜んでいて、メールを開くと送り主に通知が送られる。PixelBlock(ピクセルブロック)はChromeブラウザー用の単純な拡張機能で、隠されたメール開封トラッカーが読み込まれて動作するのを防ぐ。トラッカーを見つけるたびに、小さな赤い目を受信箱に表示して知らせる。

その類いのメールのほとんどには、あなたがどのリンクをクリックしたかを送り主に知らせるトラッキングリンクも付いてくる。ClearURLs(クリアーURLズ)はChromeFirefoxおよびEdgeで利用できる拡張機能で、ブラウザーや受信箱の中のトラッキングリンクを静かに抹消する。そのためにClearURLsは、この種のどの拡張機能よりもブラウザーのデータをアクセスする必要があるが、メーカーはドキュメントでその理由を説明している。

Firefox Multi-Account Containers

Firefoxユーザー向けの特別賞は、ユーザーのブラウジング行動を分離できるMulti-Account Containers(マルチアカウント・コンテナ)に贈る。ブラウザーメーカー自身の作った拡張機能だ。たとえば1つのコンテナには仕事用のタブを、別のコンテナには個人用のタブを入れておくことで、複数のブラウザーを使う必要がなくなる。コンテナを使えばプライベートな閲覧を仕事の閲覧と区別できる。これは、FacebookやGoogleを1つのコンテナに入れておくことで、あなたが訪問したウェブサイトから好みや興味を推測することをずっと難しくすることができる、という意味でもある。コンテナの使い方は簡単でカスタマイズもできる。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:ウェブブラウザープライバシー

画像クレジット:Warmworld/others / Getty Images

原文へ

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。