イスラエル企業のAdaSkyが作った新しい赤外線センサーが、レベル3~5自動運転機能の実用化を早めるかもしれない。このシステムは、赤外線カメラに機械学習ソフトウェアを組み込み受光データを処理する。価格は「大量市場での使用に適している」とAdaSkyは言っている。
AdaSkyのソリューションは “Viper” という名前で、他の車や人から発せられた赤外線を検出するする。数百メートル離れた場所からの信号も感知できるため、他のセンサーよりも早く歩行者を検出できる。LiDARや一般のカメラと協調して動作することにより、その歩行者が間違いなく歩行者であることを早期に確認できるるという
高解像度サーマルカメラは数百メートル先の物体にもすぐ近くの物体にも反応し、通常のカメラやレーダー、LiDARなどのセンサーを組み合わせても見つけられなかった隙間を埋めることが期待できる。Viperは、明るさや天候の変化という他のセンサーが苦手とする状況にも強く、物体の識別に新たな要素を加えることで、歩行者や自転車に乗った人をそれぞれ正しく認識する能力を高めている。
AdaSkyのViperプロトタイプ版は、一流自動車メーカーやサプライヤーに数か月前から静かに提供されており、現在同社は量産、商品化を目指している。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )