GoogleのVRのバイス・プレジデントに新しく就任したClay Bavorが今日投稿したGoogleのブログ記事には、同社のCardboardの取り組みに関するいくつかの数字を載せていた。Googleの最近の動きからも、彼らが仮想現実と拡張現実についてハードウェアの面から取り組んでいることが分かる。
Googleは仮想現実の視聴体験を提供する簡素なプログラムをローンチしてから19ヶ月経った今、自分の立ち位置を確認する時間を取った。
注目ポイント
これまで500万個以上のGoogle Cardboardビューアーが世界中に届けられた。ビューアーの形やサイズは様々で、New York Times版のCardboard、スターウォーズ版Cardboard、Mattel版Cardboardなどがある。今では色々な意味で象徴的なプロダクトとなり、人々に「すごい!」と言ってしまうような体験を届けてきたGoogleは効果的に仮想現実市場での存在感を高めることができた。
もう一つのマイルストーンは、VR対応アプリのダウンロード数が2500万を超えたことだ。これはGoogle Playストアだけの数字だ。Googleの最初のVRの取り組みは、Google自体がVRの提供者ではなく、VR体験を可能にするという役割が強かっただろう。これが将来どのようにシフトするかに注目したいが、今のところGoogleの思惑は成功しているようだ。
面白い統計情報もある。YouTubeのコンテンツの合計35万時間近くが、Cardboardの視聴モードで再生された。この数字は今後も伸びるだろう。YouTubeは「グローバルVRエバンジェリスト」としてJauntの元役員を採用した。コンテンツ視聴と同じ文脈で、Googleは75万枚のVR写真がCardboard Cameraで撮影されたと伝えている。
Googleの取り組みで今一番クールなことは、VRを使った教育体験かもしれない。今日、Googleは50万人以上の学生がVRでの社会科見学を体験したと発表し、今後も授業でVRを体験する機会は増えるだろう。
ここからCardboardがどのような方向に進むかは気になるところだ。Googleが自社の洗練されたVR体験の構築やハードウェアに本腰を入れてCardboardが横に追いやられる時期はいつになるのだろうか。
[原文へ]