本誌TechCrunchではみんな、littleBitsが好きだ。昨年4420万ドルを調達した同社は、子どもたち(と大人たち)にプログラミングとエレクトロニクスを教え、学んだスキルで彼らがクリエイティブになれるための、さまざまなキットを提供している。
同社は今日(米国時間3/8)、同社の最初のSTEAMキットを発売した。STEAMは、STEMに”Arts and Design”(アートとデザイン)を加えた新造語で、既製の基礎学科に、さらに発明やデザインというクリエイティブ要素を加えた概念だ。今はまだ予約販売の段階で、価格は299ドル95セント、発送は4月22日だ。
このキットは同社のGizmos & Gadgetsなどと違ってもっぱら学校教材をねらっており、これをクラスで利用してみたい先生たちのためのコースも、すでにある。
キットには72ページのInvention Guide(発明ガイド)が含まれていて、それを参考に児童生徒は自動運転車の自分独自のバージョンや、日常の習慣を追跡する装置、物を投げるアームなどなど、いろんなプロジェクトに取り組める。
このキットを構成するパーツは19点、中には、ライト、温度センサ、ブザー、サーボモータ、LEDなどがある。アクセサリは49種、USBアダプタや、ホィール、サーボマウントなどだ。
300ドルもするこのキットは、家庭でlittleBitsを始めるためのキットとしてはたぶん適していない。99ドルのベースキットが、そのためには最適だろう。しかし学校では、何でも入っているこのキットが、何でもトライできて楽しめる教材として適している。
littleBitsのファウンダーでCEOのAyah Bdeirが、今日の発表声明の中で言っている: “すべての児童生徒たちに、テクノロジーのリテラシーと問題解決能力と自分の発明を実際に作れるための技能を持ってもらいたい。それは、障害者を助けるデバイスでもよいし、アーケードゲームや新しい家庭用品でもよい。私たちは先生たちと一緒になって、技術的素質のあるなしを問わずクラスの全員がSTEMやSTEAMの技能を身につけ、斬新な作品やみんなが楽しめる作品を作り出せるための方法を、提供していきたい”。
同社によると、ニューヨーク市の教育局がこのキットを、今年の夏に行われる2〜5学年のための市主催STEM事業のために採用した。