アップルは3月18日、iPadシリーズのラインアップをアップデートし、10.5インチのiPad Airと7.9インチのiPad miniをリリースした。iPad Airは2014年10月にリリースされたiPad Air 2から約4年半ぶりの復活、iPad miniは2015年9月にリリースされたiPad mini 4から約3年半振りのアップデートとなる。世代で表記するとiPad Airは第3世代、iPad miniは第5世代だ。
いずれも、プロセッサー(SoC)はApple A12 Bionic、指紋認証センサーのTouch ID、64GB/256GBのストレージを搭載し、第1世代のApple Pencilに対応する。カメラは前面のFaceTimeカメラが700万画素、背面が800万画素と控えめ。カラバリは、シルバー、スペースグレイ、ゴールドの3色。そのほかiPad Airは専用端子のSmart Connector経由で本体カバーにもなる薄型キーボード「Smart Keyboard」を利用可能だ。
従来同様、Wi-Fiモデルとセルラーモデルを用意しており、いずれもWi-FiはIEEE802.11ac対応、セルラーモデルは、nano-SIMとeSIMを利用可能だ。
税別価格は、iPad AIrのWi-Fiモデルの64GBが5万4800円、256GBが7万1800円。セルラーモデルがそれぞれ6万9800円と8万6800円。iPad miniのWi-Fiモデルはそれぞれ4万5800円と6万2800円、セルラーモデルがそれぞれ6万800円と7万7800円。
真新しい点は少ないが、既存の技術を結集してコストダウンを図った普及モデルという位置付けだ。特に長らく放置されてきたiPad miniの後継モデルが登場したことは、ファンにとっては非常に喜ばしいところだ。これによって、7.9、9.7、10.5、11、12.9インチと5つの画面サイズをラインアップすることになったiPad。もちろん、アップル史上最もラインアップの多い製品シリーズとなった。アップルはいったいどこに向かうのだろうか。