アップルの新型27インチiMacはCPUとグラフィックが性能アップ

Apple(アップル)は前四半期にたくさんのMacを販売した。実際その実績はQ3の新記録で、対前年比21%の伸びだった。世界中のオフィスワーカーがリモート環境に移行している現状を踏まえると、この会社のデスクトップやノートパソコンがこうして飛躍的に伸びたのも不思議ではない。その理由だけをとっても、同社の人気ロングセラーのオールインワンを大きくリフレッシュするのに今ほど適した時期はないかもしれない。

米国時間8月4日午前、アップルは27インチiMacの最新バージョンを発表した。変更点はほとんどが見えない部分にあるが、以前iMac ProやMac Proを使って長年同社の屋台骨を支えてきたクリエイティブのプロたちに向けたアップデートがいくつかある。

最大の変更は、Intelが2020年4月に発表した第10世代プロセッサーのComet Lake(コメットレイク)の採用だ。標準は6または8コアバージョンで、10コアのi9にアップグレードが可能。これは、ローエンドのiMac Proの領域に迫る性能だ。アップルの発表した数字によると、CPU性能は65%アップで、LogicやFinal Cut Proなどプロクリエーター向けアプリでは特に違いが顕著だろう。

グラフィクスも当然強化され、AMDのRadeon Pro 5000シリーズの採用により、旧モデルより55%高速化された。16インチMacBook Proで使われているのと同じチップだ。RAMは最大DDR4 128GBまで拡張可能。SSDストレージはついに全iMacで標準になり、ベースが256GB、最大8TBまで増やせる。システム全体では、アップル独自のT2セキュリティーチップを搭載し、オプションで10GBイーサーネット接続にも対応した。

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ディスプレイは実質的に旧モデルと変わらないが、アップルのTrue Toneテクノロジーにより、室内の周囲光に応じて今まで以上に自然なカラーバランスを実現する。アップルのPro Display XDRに採用されているナノテクスチャーテクノロジーもオプションとして用意されていて、反射を軽減する。これはビデオエディター、特に、現在照明の悪い環境での作業を強いられている人にはうれしい追加だろう。リモートワークに関しては、ウェブカメラとマイクロフォンシステムも改訂された。カメラは1080pで、マイクロフォンはMacBook 16インチと同様のシステムが採用され、1基が本体の「あご」に、もう1基が背面に設置されている。

様々な噂とは裏腹にデザイン変更はなかった。もちろん、大きな変更が進行中である可能性はある(あるいは高い)が、これについては待つ他はない。内製のARMベースチップも同様だ。もちろん、アップルはこの移行プロセスの完了には2年かかるだろうと以前発表している上、発売を控えていたIntel Macがまだあった。この27インチiMacがその最後になるかどうかは、まだわからない。

アップルは、Intel Macを「この先しばらく」サポートを継続することも公言しているが、多くのユーザーはどうしても必要でない限りアップグレードを控えることが容易に想像できる。在宅勤務がすぐには終わりそうにない現実を踏まえると、必要に迫られる人も数多くいるかもしれない(ちなみにGoogleは2021年7月までの延長を決定した)。

新しい27インチは本日発売開始で、価格は19万4800円(税別)から。なお、iMac Proは標準が10コア(以前は8コア)になり、価格は変わらず55万8800円(税別)。21.5インチiMacシリーズ(上記のとおりすべてSSD搭載)の価格は12万800円からとなっている。

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画像クレジット:Apple

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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