非営利団体Youth For Technologyが、3Dプリントを通じてアフリカの少女たちに科学と技術を習得させようとしている。同団体は今Indiegogoで資金募集のためのキャンペーンを行っている。学校に置く3Dプリンタなどを買うために、資金が必要なのだ。
その3D Africaと名付けられた事業はすでに、先輩の非営利団体Women Enhancing Technology(WeTech)の助成金を得ているが、もっと多くの生徒たちを対象とするためにIndiegogoでも募金をしている。
3Dプリントという具体的な方法が選ばれた理由は、プリントするオブジェクトをデザイン〜設計し、実際にプリントするまでには、科学と技術(生産技術)と数学の学習が必要とされるからだ。また電話機のケースやアクセサリ、アート作品など具体的な物ができあがるので、自分が学んだことの意味や成果がよく分かる。
Youth For Technologyの理事長でCEOのNjideka Harry自身の言葉によると、3Dプリンタを選んだ理由はそれがアフリカにおける失業者の減少に貢献し、教育と仕事を直接的に結びつけることができるからだ。
Harryは次のように語る: “とくに重要なのは、3Dプリントはオンデマンドで物を作るから、サプライチェーンの形が独特で、製造業の費用の大きな部分を占める部品の在庫という部分がほとんどない。3Dプリントは2025年に全世界で5500億ドルという市場規模になる、と言われている。その技術は、この大陸を、‘アフリカへの援助’から‘メイド・イン・アフリカ(Made in Africa)’に変える”。
とくに、技術や科学や数学の勉強から遠ざけられていることの多い多数の女子に、STEM(Science, Technology, Enginnering, Mathematics)への関心を植え付けることが重要だ、とHarryは述べる。
“科学は男のもの、とされる文化的偏見がある。そのため、人口の半分を占める女性が、科学や技術に関して無能力のまま一生を送ることになってしまう”。
Youth For Technologyの目標は、若者が起業家になれるための教育事業を作り出すことだ。そのためのカリキュラムはYTF Academyと呼ばれ、生徒たちにテクノロジ関連の学科の勉強を動機付けていく。3D Africaはナイジェリアから始まり、1年後にはほかの国々にも展開していくという。
[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))