アマゾンがコンピュータサイエンス教育プログラム「Future Engineer」をインドで開始

Amazon(アマゾン)は、コンピュータサイエンスプログラム「Future Engineer(フューチャー・エンジニア)」をインドに拡大する。これにより、世界第2位のインターネット市場であるインドは、同社が「子どもからキャリアまでのコミュニティプログラム」を提供する5番目の市場となる。

Amazonは、現地時間9月28日に開催されたバーチャルカンファレンスで、インドの学生にコンピュータサイエンスのコース(ロボット工学、人工知能、機械学習など)を教えるための教材、奨学金、インターンシップ、メンターを提供するとともに、教師にもリソースを提供すると発表した。

同社はこのフューチャーエンジニアプログラムを通じて、Code.org(コード.org)などのプレイヤーと提携し、十分な教育を受けられていない、あるいは過小評価されている子どもたちや若者にCS(コンピュータサイエンス)教育の機会を提供する。Amazonによると、このプログラムは主に6年生から12年生までの生徒を対象としている。

「インドでは年間100万人の学生がCSエンジニアリングコースに登録していますが、十分な教育を受けていない、過小評価されているコミュニティの学生の貢献度は比較的低いです。その理由としては、CS関連の仕事に触れる機会が少ないこと、コミュニティ内に刺激的なロールモデルがいないこと、興味深いカリキュラムにアクセスするための言語の障壁などが挙げられます。また、政府系の学校では、CS教育を行うためのリソースが限られています」と同社は述べている。

Amazonは、インドの教師や学生のコミュニティに合わせて調整し、複数の地域言語で提供しているというこのフューチャーエンジニアを、1年以内に7つの州の900以上の公立学校で10万人以上の学生に提供することを期待している。

TechCrunchは12月に、Amazonが世界第2位のインターネット市場でこのプログラムを開始する予定であると報じた。

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「インドでは、十分な教育を受けていないコミュニティの学生は、特にコンピュータサイエンスの分野の教育を受けることにおいて、不公平な障壁に直面しています。すべての若者が、そのバックグラウンドにかかわらず、質の高いコンピュータサイエンス教育を受けられる環境にあるべきだと考えているため、アマゾン・フューチャー・エンジニアの構想をインドで実施できることを大変うれしく思います」。と、Amazon India(アマゾン・インディア)のグローバルシニアバイスプレジデント兼カントリーヘッドであるAmit Agarwal(アミット・アガルヴァル)氏は述べている。

「私たちは、コンピュータサイエンスのカリキュラムを、生徒が使いやすい言語で身近に感じられるようにし、適切なスキルとツールを身につけてもらうことで、生徒のキャリアの可能性を広げることを目指しています。学生たちが自信とスキルを身につけて、テクノロジーソリューションの責任ある創造者となり、自分自身と周囲のコミュニティのために、より良い未来を築いてくれることを願っています」と述べている。

これまでに65億ドル(約7200億円)以上をインドに投資してきた米国の大手eコマース企業Amazonは、数年前からインドの教育分野を開拓してきた。2年前には、インドの名門技術系教育機関への入学を目指す学生の支援を目的としたアプリ「JEE Ready(JEEレディ)」を発表した。JEE Readyは、現在は「Amazon Academy(アマゾンアカデミー)」に改称されているが、無料のオンライン授業を提供し、模擬テストで生徒の成績を分析している。

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画像クレジット:Dhiraj Singh / Bloomberg / Getty Images

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(文:Manish Singh、翻訳:Akihito Mizukoshi)

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TechCrunch Japan

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