アマゾンが米国で第4位のポッドキャストネットワークWonderyを買収

Amazon(アマゾン)は「Dirty John」や「Dr. Death.」などのポッドキャストを運営するネットワークのWonderyを買収(Amazonリリース)すると発表した。

Wonderyポッドキャスト(オリジナル番組を含む)のサポート(未訳記事)を追加したAmazon Musicの一部となる。発表では「リスナーにとっては何も変わりません」としており、同ネットワークのポッドキャストは今後も「さまざまなプロバイダー」から利用できる。

メディア企業やストリーミングオーディオプラットフォームはいずれもポッドキャストに大きく賭けており、Spotify(スポティファイ)はポッドキャストネットワークのGimlet(未訳記事)を、SiriusXMはStitcherを(未訳記事)、The New York TimesはSerial Productionsを買収するなど、続けて買収を行っている。アマゾンはこの市場に比較的遅れて参入しているが、他社に追いつくために人気ポッドキャストメーカーのサポートを受けることになる。

「Amazon Musicを利用することで、Wonderyはさらに高品質で革新的なコンテンツを提供でき、視聴者がどこで聴いていてもエンターテインメントと知識の世界をもたらすという使命を継続することができます」と、アマゾンは述べている。

買収の金銭的条件は明らかにされていない。アマゾンによるWonderyの買収交渉が進行中であり、評価額は約3億ドル(約310億円)だとThe Wall Street Journalは以前報じていた

このスタートアップは、2016年にFoxの元幹部のHernan Lopez(エルナン・ロペス)氏(未訳記事)によって設立された。Podtracの調査によると、Wonderyは2020年11月のポッドキャストパブリッシャーとして第4位に位置しており、米国では900万人以上のユニークリスナーがいるという。

Crunchbaseによると、WonderyはAdvancit Capital、BDMI、Greycroft、Lerer Hippeauらから合計1500万ドル(約15億円)の資金を調達している。

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タグ:Amazonポッドキャスト買収

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

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TechCrunch Japan

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