アメリカの農家の3分の1が活用するFarmLogsは農地のビッグデータを収集する

ビッグデータがディスラプトする分野として一番に「アメリカの農地」を挙げる人は少ないかもしれないが、農家は既に最新のテクノロジーを駆使して作物のモニタリングを行っている。

FarmLogsのファウンダーでCEOのJesse Vollmarは、TechCrunchのJon Shieberに、彼らのプロダクトは農家が蓄熱、雨量、土壌の構成といった項目をトラックしたり、確認したりすることを助けていると話す。アメリカの農家の3分の1が彼らのプロダクトを活用しているそうだ。

「FarmLogsは、データサイエンスが農地に革新をもたらす次の波だと考えています。現在、農家は農地を増やさずに食料の生産を増加させるという困難な課題を突きつけられています。農地をこれまでに以上に効率化しなければなりません」とVollmarはサンフランシスコで開催されたTechCrunch Disruptのステージで聴衆に語った。

農家は、これまでのローテクの運営を負担することができなくなり、農業は急速に大量のデータに頼るようになってきている。しかし、アグテックの主要な問題の一つはシリコンバレーが農業を身近に感じることができず、農家のニーズを汲み取ることが難しいことが挙げられる。Vollmarは他の人より農家のニーズが分かるのだろう。彼は、法人向けソフトウェアを開発の仕事をする前は、5代に渡って続く農家で育った。

火曜日のステージでVollmarは新しい端末を紹介した。この端末で農家はFarmLogsにデータを供給するのが更に簡単になる。コンバイン機に直接つなげることができ、データ通信で収集したデータをアップロードする。同社は、サブスクリプションモデルを採用し、端末を年間750ドルで農家に提供する。

全ての農地は同じではなく、一つの農地に合うソリューションが他の農地で効果を発揮するとは限らない。Farmlogsの魅力は、農家が「農地の各要素を計測」できる点だとし、農家の個別のニーズに見合う最適なソリューションを常に追求しているという。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

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TechCrunch Japan

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