アラート機能のある赤ちゃん用ウェアラブルモニタSproutlingが$2.6Mを調達

ウェアラブルはもはや大人だけのものではない。最近の一群のスタートアップたちは、赤ちゃんのためのウェアラブルデバイスを作って、幼い子どもの状態や睡眠のパターンなどを伝え、親たちを安心させようとしている。ここでご紹介する、本日(米国時間9/16)ステルスを脱するSproutlingも、新しいウェアラブルベビーモニタによって、親たちの子育て能力を高めてくれる。しかもそれが伝える情報は、単純な“うちの赤ちゃんは無事か?”だけでなく、複数のセンサからのデータをもとに、もっといろんな情報を教えてくれる。

ハードウェアインキュベータLemnos Labsを卒業した彼らは、260万ドルの資金調達も発表している。投資家はFirst Round Capital、Forerunner Ventures、FirstMark Capital、Accelerator Ventures、Lemnos Labs、BoxGroup(David Tisch)、そしてShawn Fanningだ。

Sproutlingによれば、これまでのベビーモニタは概してお粗末である。赤ちゃんの状態が悪いときに(ユーザがこっちからアクセスしなくても)知らせてくれるアラートがない。実際の数値データがない。などなど。Sproutlingの製品は小さなそらまめのような形をしたウェアラブルで、Bluetoothで通信し、赤ちゃんの足首につける(上図)。ほかに基地局と小型カメラと携帯用のアプリがある。赤ちゃんの呼吸がないときアラートするだけでなく、心拍数や、部屋の明るさや温度、赤ちゃんの体温なども知らせてくれる。情報はすべて携帯の画面で見られるし、異状を検出してアラートするのも、携帯上のアプリの役目だ。

また赤ちゃんの「今起きてる/寝てる」も教えてくれるから、十分睡眠がとれてないようなときには室温を調節するなどの対策をとれる。赤ちゃんの様子のビデオも見られるが、それには画質をはっきりさせる調整機能がある。眼鏡を忘れても大丈夫だ。

このウェアラブルと、それ用のカメラをデザインしたのは、ベビーカーのロールスロイスという悪名を持つBugabooをデザインした連中だ。

ステルスを脱したのは、製品の告知が主な目的で、実際の発売は来年の第二四半期を予定している。協同ファウンダのChris Bruceによると、Sproutlingのビジョンは、赤ちゃんやその環境に関する多種類のデータを集めて、それらのデータをもとに、親業を支援する多様なサービスを作ることだ。単一のSproutlingアプリ/サービスがある、という状態は目指していない。またデバイスそのものも、今後はもっと多様化していく。

私も目下、親業初心者だから、子どもの睡眠パターンなどが分かるウェアラブルがあることはありがたい。それで子どもの夜更かしをやめさせられるかどうか、それは分からないけど、私のような新米のママさんにとって、知識は心強い味方だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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