アリババが米国販売業者向けに繰り延べ支払いとオンライントレードショーを提供

Alibaba(アリババ)は米国の販売業者向けに新しいツールを公開した。

どうやら中国のeコマース巨人は米国進出の道をすでに切り拓いているようだ。アリババグループの中核事業であるB2BマーケットプレイスであるAlibaba.comで北米・欧州担当プレジデントを務めるJohn Caplan(ジョン・キャプラン)氏はオンライン記者会見で「米国はAlibaba.comにとって最速成長中の市場であり、同社プラットフォームの米国バイヤーは前年より70%増え、米国企業に関わる取引数は100%増えた」と語った。

新たに加わった機能の1つがAlibaba.com Payment Termsで、バイヤーは購入した商品の支払いを最大60日間繰り延べできる。アリババはMSTSと財務提携を結んでこのサービスを実施している。

同氏は以前、ほとんどの国境を超えた売買には前払いが必要であり、それは「中小企業は国際サプライチェーンの恩恵に預かれない」ことを意味していると語っていた。

たとえばアリババが紹介したノースカロライナ州グリーンビル拠点の美容用品店であるB.A.A.B.S. BeautyのNecia Boston(ネシア・ボストン)氏は、財務状況が在庫コストに圧迫されることがたびたびあると語った。

「Alibaba.com Payment Termsを使うことで、大規模な美容ブランドと対等なコストを維持できるようになり、将来の製品ライン計画を立てたり、新学期セールやホリデーシーズンのストックをはるか前から準備できるようになった」とボストン氏が声明で語っている。

アリババはほかにも、Alibaba.com Freightも発表した。売り手は配送の料金比較、申込み、船便、航空便の追跡などをFreightosとの提携で実現できる。

そしてアリババは、ライブストリーミングによる業界別のトレードショーを同社の新しいトレードショー・ハブで開催することを発表した。今後4カ月間に20回のショーが予定されており、まず栄養補助食品に特化したイベントが開催される。

「これは米国の中小企業にとって膨大なチャンスであり、人々はこれを小さな会社が互いに繋がり協力する方法の転換点になると話している。3日間と何千ドルもの旅費を投資する必要はなくなった」とキャプラン氏は語った。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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