[筆者: Lucia Maffei]
CDNのAkamaiが今日、2016年の最初の四半期の“State of the Internet”(インターネットの情勢)報告書を発表した。その中で報告されているインターネットのグローバルなスピードは、夏のリオ・オリンピックに向けて、ライブスポーツのファンたちに、これまで以上に喜ばれそうだ。
平均スピードは6.3Mbpsとなり、前四半期から12%の増、前年同期比では23%の増となった。
平均スピードの国別トップは今回も韓国で、その29.0Mbpsは前四半期比で8.6%の増となった。二位と三位はともに北欧の国で、ノルウエーとスウェーデンだった。一方ピークスピードではシンガポールがトップを維持し、146.9Mbps、前四半期比8.3%の増加となった。
報告書は64ページからなり、ネットワークへの接続性や、固定およびモバイルにおけるブロードバンドの普及率、IP(Internet Protocol)のバージョン4(IPv4)に対するバージョン6(IPv6)の採用率、などを取り上げている。
平均接続速度で10位以内に入らないアメリカは、IPv6のトラフィックでは6位となり、フランスや日本に先行している。IPv4のアドレスは8億800万強となり、前四半期比で0.2%(約180万)減少した。
IPv6採用率のトップは依然ベルギーで、Akamaiへの接続の36%がv6だが、前四半期比では3.1%ダウンした。
4Mbpsブロードバンドのグローバルな普及率は73%で前四半期より5.4%アップした。普及率のトップは韓国で、97%である。10Mbps, 15Mbpsおよび25Mbpsの帯域でも、トップはやはり韓国だ。
モバイルの接続性に関しては、Akamaiおよび同社パートナーのEricssonによると、スピードの最高はイギリスの27.9Mbps、最低はアルジェリアの2.2Mbpsだった。モバイルのピーク時接続スピードは、ドイツの171.6Mbpsがトップ、最低はガーナの11.7Mbpsである。
またAkamaiによると、モバイルデバイスからのトラフィックの58%をAndroid(Android WebKitとChrome Mobile)が占め、AppleのMobile Safariはほぼ33%だった。