イーロン・マスクの設立したトンネル掘削会社、The Boring Companyについて、マスクが「ロゴ入り帽子5万個が売り切れたら火炎放射器を売ればいい」と言っていたのを覚えているだろうか? 「火炎放射器」は本物だった。しかも大枚500ドルを無駄にする気なら注文の予約もできる。
先週、メディアに噂が流れた後、マスクは土曜日に火炎放射器の存在を認めた。The Boring Company製火炎放射器は実際に機能する。ご覧のとおり、InstagramにはBoring Co.のスタッフが(十分に安全性について訓練を受けているのだと思うが)2台の製品から盛大に炎を吹き出さている。
キャッチフレーズによると「パーティーを盛り上げること間違いなし」だそうで、また「世界でもっとも安全な火炎放射器」だそうだ。ネットから500ドルで注文するような人種はどのみち安全性など気にしていそうにないが。500ドルの価格には税、送料は含まれていない。出荷はこの春からだという。
またサイトは「国外への発送の場合、別途通関手数料が必要になる場合がある」と注意を促している(税関で没収されないことを祈る)。また購入希望者には事前に取扱説明書と使用の条件についての文書が送られてくるので、これに合意する必要があるそうだ。
Boring Co.は消火器も販売する。関連商品で売上を伸ばそうということらしい。価格は30ドルだが、「この値段はどこよりも高い」とBoring Co.自身が認めている。しかし会社のロゴのステッカーがついているそうだ。写真がないところを見ると火炎放射器ほど印象的な外観ではないのだろう。
イーロン・マスクのBoring Companyは(社名が示すとおり)トンネル掘削が本来の目的で、そのためにボーリングマシンまで購入している。しかしこの会社が収益、あるいはすくなくとも何らかの実績を上げるまでには(すでにトンネルを掘り始めているとしても)だいぶ時間がかかるはず。そこで会社のロゴ入りのおかしなプロダクトを売って資金を稼ぐことにしたらしい。遺憾ながらこれで世界の火炎放射器の総数はだいぶ増えるに違いない。
これも念のために言っておくが、火炎放射器を売るなんてのはとんでもなくバカバカしいアイディアだ。絶対買ってはいけない―面白いことが好きなら別。(イーロン・マスク)
〔日本版〕Boring Co.のサイトには実際に広告が掲載されている。海外発送にも対応しているというが、実際に製造されたとして輸入可能かどうか定かでない。ただし「草焼きバーナー」で検索すると同クラスの能力の製品は国内で多数販売されている。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)