イーロン・マスク氏が「テスラ車が搭載するHEPAフィルターを使った高性能家庭用空調システムをいつか開発する」と発言

Elon Musk(イーロン・マスク)氏は以前、Tesla(テスラ)車が誇る「生物兵器防衛モード」を自慢していたが、これは高効率HEPA空気濾過のおかげもあって、悲惨な状況に直面しても車内に高品質な空気を提供できるよう設計されている。マスク氏はTwitterで、いつか家庭用の空調システムに同様の空気濾過システムを提供したいと投稿した。

テスラは主に自動車メーカーだが、SolarCityの買収、ソーラーパネルを組み込んだ屋根用部材の生産、家庭でのグリーン電力源から発電した電力を貯蔵するためのテスラバッテリーのビジネス構築のおかげで、すでに家庭用エネルギーと発電のビジネスにも参入している。

住宅建設や他のインフラ部分に参入する動きはまだないようだが、冷暖房の供給源にもよるが、住宅全体のエネルギー商品の大きな部分を占めているため、実際のところ空調(HVAC)システムは同社の事業の拡張に寄与するだろう。

John Mackey:イーロン・マスクがテスラに「バイオハザードモード」を搭載したときは、ふざけているだけだと思っていた。車がおならをしながら走るんだから。しかし、これは私たちの家の空気の質だから、天才イーロンの勝ちだ。窒息しないように車に乗って行く。

家庭用HVACの効率を高めることは、真のオフグリッド(またはほぼオフグリッド)の自給率の達成を容易にするのに役立つと思われるため、ほかのテスラのホームエネルギー製品を消費者にアピールできるという利点もある。

同社のHEPAフィルターに関しては、ジョークのような名称であるにも関わらず、実際にテスラは生物兵器防衛モードを非常に真剣に考えている。2016年の同社ブログ記事では「標準的な自動車用フィルターの10倍の効率」というHEPAフィルターの主張を裏付ける試験データとともに、システムの設計に何が使われたかを詳細に説明している。記事では山火事について言及していないが、テスラは「ラッシュ時のカリフォルニアの高速道路、臭い湿地帯、カリフォルニアのセントラルバレーの牛の牧草地、中国の大都市」への対応を課題に挙げている。

現在、米国西海岸の大部分を荒廃させている山火事は、環境条件が気候変動の影響を受け続けているため、今後さらに悪化すると多くの専門家が予測している(CapRadio記事)。この状況を踏まえ、かつ顧客の生態系への影響を中和または低減する幅広い製品を提供するというテスラの大きなビジデス目標を考えると、より効率的で効果的な家庭用HVCA製品は、同社の業務における専門知識から大きく外れていないように思える。

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa