ウディ・アレン、Amazonと契約―プライム・インスタント・ビデオで初のTVドラマ・シリーズ制作へ


ストリーミング・ビデオは現在、非常にシリアスなビジネスになっている。今日(米国時間1/13)、AmazonはAmazon Studiosに新たな人材を獲得したことを発表した。Amazonは作家、脚本家、監督、俳優として伝説的であり、ときには 私生活の波乱が注目を集めるウディ・アレンとの契約に漕ぎつけた。アレンは彼として初のテレビ・シリーズの脚本と監督を行うという。

「タイトルなしのウディ・アレン・プロジェクト」と呼ばれる30分枠で、アレンとAmazonはアイロニー、おふざけ、自己韜晦を交えたユニークなシリーズを作るつもりのようだ。

「ウディ・アレンはすでに映画史上に残る最高傑作のいくつかを作ってきたビジョナリーなクリエーターだ。アレンとともに彼の最初のテレビ・シリーズの製作に携われるのは光栄だ。『アニー・ホール』から『ブルー・ジャスミン』まで、ウディはアメリカ映画界のクリエーティブな側面を代表し続けてきた。来年、彼の最初のテレビ・シリーズをプライム・インスタント・ビデオから提供できることに感激している」」とAmazon Studiosの副社長、Roy Priceは声明を発表した。

これに対してアレンも「私がどうしてこんな仕事にかかわることになったのかよくわからない。まだ内容についてはまるで考えていない。どうやって手をつけていいかもわからない。Roy Priceは後悔するかも」とお得意の韜晦で応じた。

このシリーズはアメリカ、イギリス、ドイツのプライム・インスタント・ビデオで公開される。キャスト、公開時期などは近く発表される。

Amazonのプライム・インスタント・ビデオはAmazonプライム・サービスの一環でAmazonの優良顧客であるプライム会員にエクストラ・サービスを提供し、このプログラムの魅力を高めることを主な目的としている。そのためプライムにはプライム・ビデオに加えてAmazonの音楽ストリーミング・サービスや有名ブランドのプライム会員向けプライベート商品などが用意されている。

しかしこれまでプライムビデオは他のビデオ・ストリーミング・サービスと比較した場合、トップクラスの成績を挙げているとはいえなかった。GlobalWebIndexが昨日(米国時間1/12)発表した統計によると、プライムビデオはGoogle Play、iTunes、Netflixに次いで4位に留まった。

Amazon Studiosは2010年にオリジナル・コンテンツを製作する部門として2008年に創立された。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


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TechCrunch Japan

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