エウレカ出身者が採用管理システム「HERP」を発表、エウレカ共同創業者の赤坂氏と西川氏も出資

エウレカ出身者が創業したHR系スタートアップのHERPは12月19日、自動連携型の採用管理システム「HERP」を発表し、同サービスのティザーサイトを公開した。

また、HERPはエウレカの共同創業者である赤坂優氏と西川順氏の2人から資金調達を行ったことも明らかになっている。調達金額は非公開だが、数千万円規模の調達とみられる。同社はHERPのベータ版を2018年1月中旬より提供開始する予定だ。

HERPは、複数の既存求人媒体と自動連動するAIリクルーティングプラットフォームだ。採用担当が行う各種作業をシステムを自動化することで、採用担当は戦略的な採用活動そのものに注力できるようになる。

HERPには3つの構成要素がある。自動応募管理の「HERP ATS」、チャットアプリケーションの「HERP CHAT」、求人票一括管理の「HERP JOBS」だ(CHATとJOBSは現在開発中)。

HERP ATSは、複数の求人媒体に送られた応募をHERP上に自動登録し、一括で管理できる機能だ。新着情報がくるとSlackに通知が送られ、そこから候補者とのチャット画面に遷移できるようになっている。

各求人媒体に応募した候補者とHERP上でコミュニケーションを取るための機能がCHATだ。タブで複数の求人媒体を開いてコミュニケーションを取る必要がなくなる。また、各媒体に提出した求人の中身を変更する場合でも、HERP JOBSを利用することで一括更新を行うことができる。

現状、求人媒体との連携はHERPが採用担当者のログイン情報を保持するというかたちで連携が行なわれているが、同社は今後、それらの媒体との正式連携を進めていく方針だという。また、「SmartHR」など他のHR系システムとの連携もすすめる。Smart HRとの連携では、入社予定の候補者データをSmartHRへ簡単に移行できるような仕組みを整える。

HERP創業者の庄田一郎氏は、リクルートで新卒エンジニア採用などを担当したあと、採用広報担当としてエウレカに入社。そのうちの半年間は「Couples」の事業担当者も務めている。これらの経験を重ねるなかで採用現場の不合理さを目の当たりにしたことが、後にHERPを創業するきっかけになったそうだ。

「エウレカ創業者の赤坂さん、西川さんには毎月食事に行くレベルでお世話になり、経営者としての学び、Web業界への学び、人としての学び、たくさんの学びを得た。最後に背中を押してくれたのも彼らでした。そういった背景もあり、早期に株主として入って頂いています」(庄田氏)

HERPは現在、ティザーサイトにてベータ版のユーザー登録を受付中だ。

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TechCrunch Japan

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