エンタープライズ向けGoogle+の名前が「Currents」に

コンシューマ向けのGoogle+は正式に終了したが、エンタープライズユーザー向けはまだある。Google+のパブリックバージョンが完全に終了してわずか数日後の米国時間4月10日、Googleはエンタープライズバージョンをこれからは「Currents」と呼ぶことを発表した。

この名前に聞き覚えがあるかもしれない。GoogleはかつてCurrentsという名前の別のサービスを提供していた。それはGoogle+と統合されたソーシャルマガジンアプリで、のちにGoogle Play Newsstandとなったものだ。この経緯は、新しいCurrentsにとっては縁起がよい。

これまでのGoogle+と同様に、Currentsは社員が知識を共有し、社内のディスカッションをするための場となる。

Google+の名前を完全に消すことによって、Googleはおそらく正しい方向へ向かっているのだろう。コンシューマ向けのGoogle+が終了すると発表された際に、エンタープライズ向けは継続されることについて若干の混乱が生じた。おそらくこの動きは、このプロジェクトに今も関わっている開発者がGoogle+が残した負の遺産を廃し、新しい何かを試すことにもつながっていくだろう。コードベースではGoogleのトップが未来はSocial Searchにあると考えていた頃をいまだに反映してはいるものの、ビジネスユーザーのみを対象としたことから、今後の開発はかなり容易になるものと思われる。

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(翻訳:Kaori Koyama)

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TechCrunch Japan

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