CodecademyやStack Overflowなど、オンラインでサポートを受けながらプログラミングの学習を行うサイトというのは数多く存在する。この世界にHackHandsというサービスが参入してきた。設立者たちによれば「人がリアルタイムに疑問点を解説してくれたりコードを見てくれたりするという点で画期的なサービスなのです」とのこと。
共同ファウンダーのひとりであるForest Good曰く、サービスをひと言でいえば「Uber for programming」なのだそうだ。すなわち、必要な時にすぐにプログラミングについてのサポートを受けることができるという意味だ。プログラミングについて詳しい人々のネットワークを利用して、困ったことがあるときはいつでも問題を投稿して、すぐに解決策を教えてもらうことができる。回答者を探すのにかかる時間は最大でも15分で、ビデオチャット(TokBoxを利用)で繋がり、また双方の画面に双方向で使えるテキストエディターや作業している画面などが表示され、そこで問題の解決に向けて作業していくことになる。
「こうしたサービスを利用したいと考えている人は多いはずです」とGoodは言う。たとえばコーディングをしたこともない人が、参考書を片手に勉強をしている場合など、本をいくら読んでも何のことやらわからないことがある。あるいはプログラミング学習サイトを活用している人でも、そもそもいったい何がどうなっているのかがわからず、オンラインコミュニティに質問を投げることもできないケースがある。そういうときに、直接的な会話を通じて問題解決にあたるのが有効なケースは多いだろう。
現在のところHackHandsが対象としている言語プラットフォームはRuby on Railsのみだ。Good曰く、指導係(サイトではメンターと呼ぶ)はコミュニケーション能力およびプログラミング能力の双方を有する人を選別しているとのこと(曰く、現在のところはメンターとして活動している人は個人的に知っている人ばかりです。もちろん今後は規模を拡大していく予定です)。
共同ファウンダーのGeraldo Ramosは必要な時に確実に役立つサービスを、利用しやすい額で提供していきたいのですと述べている。HackHandsの料金は1分あたり1ドルだ。課金はセッション単位で行われる。ちなみに5分間のお試しタイムんも用意されていて、相談者の方からもメンターの方からも有料セッションを取りやめることができるようになっている。すなわちメンター側からは懸案となっている問題が解決できなさそうな場合などに有料モードへの移行を停止することができるわけだ。相談結果に大いに満足した場合は、決められた料金の他にチップを渡すこともできる。メンター側にインセンティブをもってもらうため、最も多くの相談に応じている人や、あるいは最も感謝され、収入が多くなっている人などを示すリーダーボードも設置することにしている。
HackHandsは6PS Groupのプロダクトだ。6PS Groupはインキュベーションに重点をおいてウェブサービスの開発を行っている。HackHandsについても、成功の見込みがたてば独立させていく予定にしているのだそうだ。
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(翻訳:Maeda, H)