オンラインワークスペースのNotionに一時DNS原因の障害発生

2020年に20億ドル以上(約2100億円)の評価を受けたオンラインワークスペースのスタートアップNotionは、DNS(ドメインネームサーバー)障害の後にサービスが一時停止した。なお公式サイトによると、障害が発生した当日のうちに問題は解決している。

関連記事:職場の生産性プラットフォーム運営のNotionが約54億円調達

共同オンラインオフィスとドキュメントサービスを提供するNotionは東部標準時2月12日金曜日午前9時の時点でサービスが停止し、利用者は誰もクラウドに保存されたデータにアクセスできなかった。

後に削除されたツイートの中で、Notionは「Name.comの連絡先を知っているユーザーはいないですか?」と尋ねた。これは、Notionがドメイン名を依存しているウェブホストだ。Name.comは返信の中で、「このドメインの所有者と協力して、この問題にできるだけ早く対処します」と述べた。Notionは「この件に対処するため、どこにメッセージを送っているのか教えてください」と返信している。

すでに部分的に削除されている、Notionの停止を指摘するツイートのスレッド(画像クレジット:TechCrunch)

最初のツイートが公開された直後の声明で「DNSの問題が発生しており、多くのユーザーがサイトへとアクセスできない原因となっている。我々はこの問題を積極的に調査しており、詳細な情報が判明した際にはTwitterのステータスページを更新します」と同社はTechCrunchに対して述べている。

 

NotionはDNS問題の原因について、具体的には言及していない。DNSは、インターネットの仕組みにおいて重要な機能だ。ウェブサイトにアクセスする度に、ブラウザはDNSサーバーを使用してウェブアドレスをIPアドレスに変換し、インターネット上のウェブページの位置を特定する。しかしウェブサイトやDNSサーバーが正しく設定されていなければ、ウェブサイトが読み込まれない原因となることがある。

このDNS問題の原因は、正確には明らかになっていない。Name.comの広報担当者に連絡を取ったがコメントは得られておらず、またNotionが利用している国別コードのトップレベルドメイン「.so」を管理してるソマリアに拠点を置くレジストラのSonic.soも、コメントに返信していない。

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Notionシステム障害

画像クレジット:TechCrunch / composite

原文へ

(文:Zack Whittaker、翻訳:塚本直樹 / Twitter

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。