カナダの自動運転車テストがオンタリオ州の公道で始まろうとしている。自動運転テスト(非常用ドライバーが同乗)に必要なライセンスプログラムには3つのグループが承認された。そのうちの1社はBlakBerryで、他にウォータールー大学自動車研究センターとドイツのキャンピングカー、レジャー車両メーカー、Erwin Hyper Groupが参加する。The Globe and Mailが報じた。
同州は、ここを多くの自動車メーカーが自動運転技術をテストする場にすることを望んでいる。この種のテストが可能な公道はまだ少ないが、世界中で増え続けている。今回の発表に先立ち、州政府は昨年末に当地で自動運転のテストを可能にする旨を発表していた。
オンタリオ州がテスト場所として有利な理由は、天候の多様さにある。四季それぞれを楽しむことができ、北部では極限の条件でテストすることもできる。ミシガン州も、335エーカーの広大なテスト施設と類似の道路状況を提供しているが、天候の厳しさに関してオンタリオは異色といえる。州内のあらゆる道路で州の定めたルールによるテストが可能だ。
ウォータールー大学の技術能力と、トロント大学の機械学習の学門的知識に、GM、トヨタをはじめとする主要自動車メーカーの資金と存在感を組み合わせることによって、オンタリオ州は自動運転の場として先行の利を生かせるだろう。
ただし、たまたまオンタリオに住んでいる人(私がそうだ)も、自動運転テスト車を道路で見かけるのはまだ先の話だ。初期の参加グループが最初のテストを行うのは、2017年始めの予定だ。
【日本語版注:BlackBerryの子会社QNXは、自動運転用ソフトウェアを開発している】
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)