カリフォルニア州労働委員会は、少なくとも1人のUberの運転手を従業員とみなしたようだ。
Uberは運転手をサードパーティの契約者として採用し、Uberはロジスティクス会社としてカスタマーの需要や指示を確認し、取引決済をする方法をドライバーに提供している。Uberは複数の法廷で彼らは交通機関やタクシー会社ではなく、カスタマーの需要と供給をマッチさせるソフトウェアプラットフォームであるとの主張を繰り返してきた。
今回の判決はその主張を退け、Uberはロジスティクスのソフトウェア企業ではなく、移動手段を提供するスタートアップであると判断された。これにより、Uberは複数の法的な障害を突きつけられ、運転手を直接採用して福利厚生を提供するといったコストが発生することになる。
BIが指摘するように、Uberの主要なコストは社外で働くフルタイムの従業員の雇用となる。もし、Uberの運転手が従業員と見なされれば、ビジネスモデルを大幅に変更しなければならない。
Uberは、全世界で100万人以上のドライバーを抱えているという。
UberのドライバーであるBarbara Ann Berwickは、遂行した仕事に対しての支払いがなかったとし、今年の初めに訴えを起こした。審議を通し、最終的にカリフォルニア州労働委員会は、Uberは需要と供給を引き合わせるロジスティクスのソフトウェア企業以上であると判断した。
「被告側は、業務のオペレーションの全てに関わっている」と判決文に記され、Uberはドライバーが使用するツール、そしてアプリを通して行われる取引をコントロールしているとした。
Here's the most important part of the #Uber vs. California Labor Commission case: http://t.co/sRequNxJMQ pic.twitter.com/fwSzY0jNXb
— Polly Mosendz (@polly) 2015, 6月 17
訳(ハイライト部分):原告のようなドライバーがいなければ、被告側のビジネスは存在しない。
Twitterのコメント:Uberとカリフォルニア州労働委員会の訴訟で最も重要な部分
予想通り、Uberは上告する。
労働委員会からの通達は以下の通りだ。
Uberに問い合わせたので、続報があればアップデートを行う。
Uberから以下の声明が届いた。詳細を更に確認したい。
ロイターの当初の見出し文は正確ではありませんでした。カリフォルニア州労働委員会の判決に強制力はなく、1人のドライバーに対して適用されるものです。また、2012年のドライバーに対して同じ労働委員会は「正規の従業員としてではなく、独立した契約者としてのサービスを行った」と結論付けた判決と矛盾しています。他の5つの州でも同じ結論に至っています。ドライバーがUberを選択した一番の理由が、仕事の柔軟さとコントロールが得られるからであることは重要な点です。彼らの大半は、他の乗車共有サービスを提供する企業を含め、複数の収入源で生計を立てることが許可されていて、そうすることができます。
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