クックパッドが料理動画事業を本格化、第1弾「cookpad storeTV」はスーパーの売場で料理動画を配信

料理レシピサービスを提供するクックパッドは11月9日、2017年12月より料理動画事業に本格参入することを明らかにした。新サービス第1弾として、各流通チェーンの販売計画と連動した料理動画の配信を行う「cookpad storeTV(クックパッド ストアティービー)」を12月1日より展開する。

cookpad storeTVは、スーパーマーケットなど流通企業と連携した動画サービス。実店舗の生鮮売場に独自開発したサイネージ端末を設置し、そこで店舗の販売計画と連動した料理動画を配信するという仕組みだ。ユーザーは買い物中に食材や商品の調理法を動画で知ることができ、商品の販売促進にもつながる。

8月から全国100店舗においてトライアルを実施していて、すでに効果検証が完了。12月より本格的に始動し、まずは年内に全国のスーパーマーケット約1000店舗にて約3000台の端末を設置することを目指すという。現時点でイズミや光洋、マルエツなどが店舗でサービスを導入する予定だ。

これまでもレシピ動画サービス「クックパッド料理動画」を提供してはいたが、この領域は「kurashiru」や「DELISH KITCHEN」を筆頭に複数のサービスが立ち上がり、かつてのようにクックパッド一強とはなっていない。それどころか8月には国内のプレミアム会員数が減少したこともあり、クックパッドの今後の打ち手については多くの人が気になっていたことだろう。

今後もクックパッドではcookpad storeTVに続き、様々な料理動画サービスを展開していく方針だ。

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TechCrunch Japan

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