クラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」を運営するマクアケは12月11日、東証マザーズ市場に上場した。同社は、2013年5月にサイバーエージェント内の新規事業を担う子会社としてサイバーエージェント・クラウドファンディングという社名で設立され、2017年10月に社名を現在のマクアケに変更して現在に至る。
マザーズ上場時には98万株を公募し、156万5000株を売り出す。主幹事証券会社は大和証券。公募・売り出し価格は1550円で12月11日の初値は2710円、最高値は2750円で、11日11時15分現在2710円前後で推移している。ちなみに上場前の同社の株式は、親会社のサイバーエージェントが71.36%、プロサッカー選手である本田圭佑氏が設立したKSK ANGEL FUNDが13.71%、同社社長の中山 亮太郎氏5.05%を保有している。いずれの株主も90日間のロックアップ、つまり株式を売買できない期間が設けられている。
Makuakeは、国内有数のクラウドファンディングプラットフォームであり、現在では海外製品やハードウェアスタートアップ企業のテストマーケティングの場としても活用されること多い。最近では、海外企業の進出を支援するMakuake Global Planや、大企業のオープンイノベーション戦略に参画したりと活躍の場を広げてきた。
直近の業績としては、2018年9月を決算月とする2018年度(2017年10月〜2018年9月)は、売上高が9億5800万円、経常利益が1億5600万円。当期純利益は1億1300万円だった。2019年度(2018年10月〜2019年9月)は売上高が13億4400万円、経常利益が1億2700万円。当期純利益は8900万円。2017年9月期の決算以降は黒字経営を続けている。
関連記事
・海外企業の日本進出を強力サポートする、Makuake Global Plan始動
・資生堂オープンイノベーションプログラム「fibona」の採択企業3社が決定、Makuakeとの連携も
・マクアケ、ふるさと納税型のクラウドファンディング「Makuakeガバメント」を開始