クラウドベースのKdan Mobileはアドビのモバイル製品とEvernoteのスキマを埋める

Kdan MobileはAdobeのモバイル製品とEvernoteの「隙間」を埋める製品を開発している。クラウドで利用できるAnimation DeskNoteLedgeは、学生やアマチュアユーザー向けのiOSとAndroidアプリだ。

Kdan Creative Cloudを使えば、ユーザーは自分のコンテンツに複数のデバイスからアクセスできる。創設者で現CEOのケニー・スー氏はこう述べる。「Kdan Mobileのスタートアップは、シリーズAラウンドのクロージングにあります。近い将来、ファイル形式によるコンテンツの簡単な管理ができるように、すべての自社アプリからデータを解析します」

「現在、弊社が目指している市場ポジションは、AdobeとEvernoteのスキマにある、モバイル端末でのコンテンツ制作のユーザー体験を補完することです。Evernoteのビジネス戦略は、すべてをクラウドで保管することですが、コンテンツの作成をするツールはありません。Adobeはアマチュアのモバイルユーザーではなく、これまでずっとプロフェッショナルユーザーを対象にしてきました。」

NoteLedgeとAnimation Deskは、SamsungとMicrosoftとのパートナー契約により勢いがついている。これらのアプリは、アジアの13カ国でGalaxy 3やGalaxyタブレット等のSumsungのモバイル端末に、台湾でMicrosoftのLumiaシリーズにプリインストールされている。

現在、Kdanはより多くの企業とのパートナー契約と、パートナー契約によらない新規ユーザーの獲得、そして既存ユーザーがKdan Creative Cloudへサインアップするよう促すというチャレンジを抱えている。スー氏は、「秘密保持誓約書のため詳細は明かせないが、北米の携帯キャリアとパートナー契約を結んだ」と語る。

Kdanのスイート、Kdan Creative Cloudには、現在100,000人のとうろくユーザーがいて、毎日2,000から3,000人が新たにユーザー登録をしている。Kdan Mobileは、2015年末までにユーザー数100万人を目標としている。スー氏はプロモーションや追加機能のアンロックなどを提供することで、ユーザーにKdan Creative Cloudへの登録を促す予定だという。

現在、8つのアプリがKdan Creative Cloudと連携している:Animation Desk($4.99)、NoteLedge ($4.99)、PDF Reader ($4.99)、PDF Connoisseur ($9.99)、Pocket Scanner ($3.99)、Write-on Video ($3.99)、PazteUp ($4.99)、EleEditor ($2.99)。

これらのうち、PDF ConnoisseurとNoteLedge、Animation DeskをKdan Mobileは旗艦アプリとしている。

Animation Deskは、デッサンをアニメーションにするiPadアプリで、高額ソフトの機能すべてを必要としない、学生やアマチュア向けのAdobe Edge Animate代替品として制作されたソフトウェアだ。仕様として、フレームレート(静止画像数、コマ数)は3FPSから24FPSまで4段階をサポートし、ユーザーが手描きする必要がないように、背景として動画や静止画を搭載している。また、Animation Deskは、Adonit、Ten One Design、Hex3 stylusに最適化されている。

PDF Connoisseur は、紙の資料をPDF化するスキャナー、PDFリーダー、ファイル・コンバーター、ダウンローダー、ファイル変換ツールを内蔵している。また追加機能として、6言語(英語、フランス語、ドイツ語、中国語、韓国語)をサポートするテキスト読み上げ機能、12言語をサポートするOCR(画像からテキストを読み取り、検索可能なテキストファイルに変換する機能)とPDFエディターがある。

NoteLedgeはEvernoteの競合ソフトだが、より若い層をターゲットとし、クレヨンやスタイラスなどのスタイラスや、異なるノートのデザイン、ステッカーのアプリ内購入などのオプションを設けている。Evernoteのように、NoteLedgeはオーディオ録音、ビデオ録画もサポートしている。
Kdan Creative Cloudのサブスクリプションは、個人ユーザーは月$2.99ドルか年$9.99ドル、ビジネスユーザーは月$5.99または年$29.9 ドルだ。

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(翻訳協力:Kdan Mobile Software、早瀧)


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TechCrunch Japan

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