グループ購入サイトMassdropではユーザが“理想の製品”を設計してメーカーがそれを作る

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Massdropの投資家たちは、グループeコマースのサイトは単なるマーケットプレースであるだけでなく、むしろコミュニティであるべきだ、と主張してきた。そのMassdropが最近始めたMassdrop Collabsと呼ばれる企画は、そんなコミュニティ化努力の一環だ。

同社はこれまで、いくつかの専門的なコミュニティを築いてきた。オーディオ愛好家や機械式キーボードのファンなどがそれぞれ作ったコミュニティに、グループ購入の特典などを与えてきた。しかしMassdrop Collabsは、協同ファウンダでCEOのSteve El-Hageによると、コミュニティが実際に製品を創造する機会を提供する。

これまでMassdropは、Infinity Keyboard Kitなどでそんな共同設計による製品を作ってきたが、しかしMassdrop Collabsはそれを、もっと定常化し一般化する。

たとえば同社はオーディオ愛好家のコミュニティから選んだ人たちにヘッドフォーンを設計ししてもらい、それを電子製品のメーカー企業Fostexに持ち込んで、Fostex x Massdrop TH-X00を完成させた。コミュニティが指定した要素は、音質の特徴やマホガニー製のイヤーカップなど、15項目に上(のぼ)る。El-Hageはこの過程を、“とても多くの人びとの共同作業”と呼んでいる。

“誰もが、何か一つは貢献している。個々のコンポーネントを投票で決めるのではなく、すべてのアイデアを容れたデザインを完成させ、製品化した”、と彼は言っている。

El-Hageはこのやり方を、今はなき共同発明サイトQuirkyと比較する。そこはユーザが新製品の発明過程に参加するのだが、Massdropは発明家のサイトではない。El-Hageによると、“1840年以降、合衆国にプロの発明家はいない”そうだ。むしろMassdropは、スペシャリストたちが集まって設計に参加し、“こんなのだったら自分も買う”というプロダクトを構想する。

上記のヘッドフォーンの場合は定価399ドルで、発売直後の48時間で100万ドル売れた。これまでに3167名のMassdropユーザに売れている。

Massdrop Collabsの対象は、ヘッドフォーンだけではない。来年は、メンズファッションや日用携帯品(everyday carry, EDC)などを予定している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

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TechCrunch Japan

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