グーグルがCurieケーブルの設置を完了、パナマへも展開へ

Google(グーグル)は米国時間11月14日、プライベートなケーブル設備のCurieの敷設とテストを完了したと発表した。これにより米国とチリを結ぶCurieは、同社の3番目のプライベートなケーブル設備となる。その後、米国とヨーロッパポルトガルと南アフリカを結ぶDunantとEquianoも発表された。全長1万500kmのこのケーブルの総通信容量は72Tbpsで、2020年第2四半期に稼働する予定だ。現在Googleのチームは、このケーブルを自社のネットワークに接続する作業に取り組んでいる。

さらにGoogleは同日、Curieのパナマへの展開も発表した。「これが稼働すれば、中央アメリカへの接続性と帯域が向上し、さらには地域内の他のネットワークへの接続性が向上する。これにより、グローバルなクラウドインフラに回復力がもたらされる」。

Curieのパナマ展開のために、Googleは残りのケーブルを構築するのを助けたエンジニアリング企業のSubComと再び協力する。SubComはDunantでもGoogleと提携している一方、南アフリカへのEquianoケーブルの敷設ではAlcatel Submarine Networksと提携した。

Googleは別のテクノロジー企業とも提携し、他のケーブルの帯域幅を共有しているが、これらのプライベートなケーブル設備によって、同社はすべてのリソースを制御できる。Googleはまた、自社のケーブルを所有し運用することで、セキュリティに新たなレイヤーが加わると主張している。

[原文へ]

(翻訳:塚本直樹 Twitter

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。