Google(グーグル)は米国時間12月12日、オンプレミス(自社運用)システムからクラウドへとデータを移行したい企業のための新サービスこと、Transfer Serviceを発表した。この新しいサービスは、数十億単位のファイルやペタバイトサイズの大規模なデータを転送するためのものだ。これはグーグルの同様のサービスを補完し、ハードウェアアプライアンスやFedEx経由でデータセンターにデータを送ったり、SaaSアプリケーションからGoogleのBigQueryサービスへのデータ転送を自動化したりできる。
Transfer Serviceではデータをクラウドに移行する際に、すべてのデータの整合性を検証する。エージェントは自動的に障害を処理し、使用可能な帯域幅を最大限に使用して、転送時間を短縮する。
この処理の際には、オンプレミスサーバーにエージェントをインストールし、コピーしたいディレクトリを選択して、サービスにジョブを実行させるだけだ。また、Google Cloudのコンソールから転送ジョブを監視および管理することができる。
明確な使用例は、アーカイブと災害復旧だ。さらにグーグルは、ワークロード(とそれに伴うデータ)やアナリティクス、機械学習のユースケースを改善し、システムをシフトさせたい企業もターゲットにしている。
Google Cloudが最近ローンチしたサービスの多くがそうであるように、Transfer Serviceも企業顧客に焦点を当てている。グーグルは企業に対してワークロードをクラウドに移行しやすくしたいと考えており、またほとんどのワークロードでは大量のデータの移行も必要になる。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)