グーグルのMVNO通信サービス「Google Fi」が6周年を迎え月額約6480円の新無制限プランを発表

Google(グーグル)が提供する携帯電話ネットワーク「Google Fi」は、米国時間4月22日で6周年を迎える。これを記念して同社は「Simply Unlimited」と名づけられた新しい料金プランを、1回線で月額60ドル(約6480円)から提供する(3回線以上の場合は1回線あたり30ドル、約3240円に割引)。この新プランの特徴は、米国内での通話とテキストが無制限であることに加え、米国、カナダそしてメキシコでのデータ・テキスト通信も無制限であることだ。

画像クレジット:Google

Google Fiの当初の約束は、手頃な価格の単一の従量制プランで、基本的な通話とテキストサービスに毎月一定の料金を支払い、さらに請求サイクルごとに使用したデータ1GBあたり10ドル(約1080円)を追加で支払い、上限は月80ドル(約8640円)というものだったことを覚えている読者の方も多いだろう。そして2019年、Googleはこれを実質的に無制限のプランとし「Fi Unlimited」と名づけ、1回線で月額70ドル(約7550円)からとし、追加回線には割引を適用した。

新しい「Simply Unlimited」プランはオリジナルの「Unlimited」プランのシンプルなバージョンで、元々の「Unlimited」プランは現在「Unlimited Plus」プランと呼ばれている(似たような名前がたくさん出てきてややこしいが)。この後者のプランには、パワーユーザーが
わずかに安い価格のために手放すことはないであろう追加機能が数多く含まれている。このプランでは、新しい「Simply Unlimited」プランのすべての機能に加えて、50カ国以上への無料国際電話と200カ所以上での国際データ通信、フルスピードのホットスポットテザリングと100GBのGoogle Oneクラウドストレージを引き続き利用できる。

「Flexible」プランも引き続き選択可能で、その場合基本料金はテキストと通話が1回線で月20ドル(約2160円、3回線の場合は月17ドル、約1840円に割引)、データは海外でも国内でも、あるいはホットスポットテザリングでも1GBあたり10ドル(約1080円)となっている。Googleによると、多くの人がそうであるようにほとんどの状況でWiFiを利用する場合は、このプランが適しているという。

基本的に携帯電話を北米以外で使用する予定がない場合、新しい「Simply Unlimited」プランは使用状況に応じて、他の通信サービスプロバイダの同価格帯のプランと比較しても遜色のないお得なプランに見える。特に、国際データ通信が重要な場合にはなおさらだ。

画像クレジット:Google

カテゴリー:ネットサービス
タグ:GoogleGoogle FiMVNO

画像クレジット:AaronP/Bauer-Griffin / Getty Images

原文へ

(文:Frederic Lardinois、翻訳:Aya Nakazato)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。