データセンターのための軽量Linuxディストリビューションとして人気のCoreOSは、コンテナにも熱心だ。今日(米国時間11/13)同社は、コンテナのセキュリティをモニタするオープンソースのツールClairをローンチした。そしてその、まだベータのClairを、同社の有料のコンテナレジストリサービスQuayに統合する。その統合は、今後予定されているQuay Enterpriseでサポートされる。
コンテナはデベロッパの仕事を楽にしてくれるが、Linuxディストリビューションが脆弱性対策のためにたえずアップデートしているのと同じく、コンテナに収めたソフトウェアにも更新が必要な場合がある。たとえばCoreOSによると、同社のQuayサービスに保存されているDockerイメージの80%以上は、悪名高いHeartbleedバグへの対策をしていない。
Clairは、コンテナをスキャンして既知の脆弱性を探し、問題をデベロッパにアラートする。そのためにCoreOSは、Red HatやUbuntu、Debianなどの脆弱性データベースを参照する。
Clairのチームはこう書いている: “ソフトウェアには脆弱性がつきものだ。したがって、良質なセキュリティの実践によって事故に備えなければならない。とくに、セキュアでないパッケージを見つけ、それらをなるべく早くアップデートすることが重要だ。Clairは、コンテナの中にあるかもしれない、セキュアでないパッケージの発見を助ける”。
チームによれば、このツールの現状はまだまだ幼稚だ。Heartbleedは、このバグのあるOpenSLLのパッケージを使っているときにのみ、起きる問題だ。現状のClairは、コンテナにパッケージがあることは見つけるが、それが実際に使われているかいないかの判断はしない。“Clairにはそこまでの分析はできないので、その後のより深い分析が必要だ”、とClairのチームは言っている。