ノーコードのコンピュータビジョンプラットフォームであるSuperAnnotateが、オープンソースのコンピュータビジョンアルゴリズムの大規模なコレクションを構築している非営利団体OpenCVとパートナーシップを組むことになった。この動きは、スタートアップや起業家が独自のAIモデルを構築し、カメラが機械学習を使って物体を検出できるようにすることを意味する。SuperAnnotateはこれまでにPoint Nine Capital、Fathom Capital、Berkeley SkyDeck Fundなどの投資家から300万ドル(約3億1000万円)を調達している。
データサイエンティストやアノテーションチーム向けのAIを利用したコンピュータビジョンプラットフォームである同社は、OpenCV AI Kit(OAK)ユーザーにそのプラットフォームへのアクセスを提供するとともに、AIモデル構築のためのコンピュータビジョン講座を開始するという。また、SuperAnnotateは、機械学習を利用してオブジェクトを検出するAI Kitのカメラをセットアップし、OAKのユーザーは、そのプラットフォーム上にシステムをセットアップするための200ドル(約2万1000円)のクレジットを得ることができる。
OAKは、物体の識別、人数カウント、距離の測定など、コンピュータビジョンと3D知覚のタスクを実行できるマルチカメラデバイスだ。発売以来、約1万1000台のカメラが販売されている。
OAKはこれまで、ドローンやセキュリティアプリケーション、農業用ビジョンセンサー、あるいは新型コロナウィルス関連の検知装置(例えば、人がマスクを着用しているかどうかを識別するなど)の構築に使われてきた。
SuperAnnotateの共同創業者兼CEOであるTigran Petrosyan(ティグラン・ペトロシアン)氏は声明の中で次のように述べている。「コンピュータビジョンとスマートカメラのアプリケーションは勢いを増していますが、それらを実装するための、関連するAIの専門知識を持っている人は多くありません。OAK KitとSuperAnnotateを使えば、コーディングの経験がなくても、スマートカメラシステムを構築することができます」。
SuperAnnotateの競合企業には、Dataloop、Labelbox、Appen、Hiveなどが含まれる。
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カテゴリー:人工知能・AI
タグ:コンピュータービジョン OpenCV ノーコード
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(文:Mike Butcher、翻訳:Nakazato)