コードレスのリレーショナルデータベースで25万もの組織を顧客に持つAirtableは米国時間3月15日、シリーズEで2億7000万ドル(約290億円)の資金調達を行ったと発表した。資金調達後の評価額は57億7000万ドル(約6300億円)で、シリーズDで1億8500万ドル(約200億円)を調達した2020年9月時点の評価額の2倍以上となる。
今回のラウンドをリードしたのはGreenoaks Capitalで、WndrCoののか既存の投資家であるCaffeinated Capital、CRV、Thriveも参加している。
Airtableによると調達した資金は、エンタープライズ製品の開発を加速し、チームを成長させるために活用する計画だという。なおファウンダー兼CEOのHowie Liu(ハーウィー・リウ)氏はForbesの取材に対し、積極的に資金調達先を探していたのではなくGreenoaksからアプローチを受けたと語った。
Airtableはリレーショナルデータベースで、多くの人がExcelやGoogle Sheetsをパワーアップしたものと表現している。その上にアプリのエコシステムをサポートするインフラがあり、このノーコードツールを使ってソフトウェアを書くことができる。言い換えれば、ユースケースはほぼ無限にあり、潜在的な顧客層も無限にあるということだ。
Greenoaks CapitalのパートナーであるNeil Mehta(ニール・メタ)氏は、プレスリリースの中で次のように述べている。
Airtableは現在手作業で行われていたり、あるいは硬直化したサードパーティ製ソフトウェアでは構造的に十分なサービスを受けられない、あらゆるオーダーメイドやカスタムのユースケースのための 「残りの」ソフトウェアプラットフォームになるという、巨大なチャンスを追っていると考えています。同社は強力なビジネスアプリケーションに組み込める基本的なソフトウェアプリミティブをビジネスユーザーに提供することで、ユーザーの日常的なワークフローの中心となり、同時にチケッティング、コンテンツ管理、CRMなどの非常に複雑なエンタープライズユースケースをサポートするのに十分なスケーラビリティと拡張性を備えています。
Crunchbaseによると、Airtableは創業以来で合計6億1700万ドル(約670億円)を調達している。
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(文:Jordan Crook、翻訳:塚本直樹 / Twitter)