サイバーセキュリティのImpervaがデータベースセキュリティのjSonarを買収

サイバーセキュリティ大手のImperva (インパーバ)は、Goldman Sachs(ゴールドマンサックス)からこのほど5000万ドル(約53億円)を調達したデータベースセキュリティスタートアップのjSonar(ジェイソナー)を買収する。買収条件は明らかにされなかった。

オンプレミスまたはクラウドにあるデータベースにセキュリティとコンプライアンスを提供するjSonarの買収は、Impervaのデータセキュリティ事業を補強するのに役立つ。買収の一環として、jSonar創業者のRon Bennatan(ロン・ベナタン)氏はImpervaに加わり、新しいデータセキュリティ部門を率いる。

Impervaは分散型のサービス拒否攻撃を含め、企業向けセキュリティを6200社超に提供している。今年初め同社はDistil Networks(ディスティル・ネットワークス)を買収し(未訳記事)、一連のセキュリティサービスにボット保護を加えた。

「企業はフォーカスをコンプライアンスからセキュリティに移した一方で、コスト抑制とある程度の効果を求めています」とImpervaのCEO、Pam Murphy(パム・マーフィー)氏は語った。「それぞれに独自の特徴を持った先駆者企業の組み合わせは、データセキュリティへの新たなアプローチを示すものです。このアプローチは、組織が実行する必要のある3つのイニシアチブである、セキュリティ、コンプライアンス、そしてプライバシーを持続的にそして完全にカバーする有用性と価値に重きを置いています」

昨年、プライベートエクイティ会社Thoma Bravo(トーマ・ブラボー)がImpervaを未公開企業にするために21億ドル(約2200億円)で買収した(未訳記事)。

ImpervaによるjSonar買収は10月中旬までにクローズする見込みだ。

カテゴリー:セキュリティ
タグ:M&A

画像クレジット: Andriy Onufriyenko / Getty Images

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(翻訳:Mizoguchi

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TechCrunch Japan

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