サウンドや音楽をクラウドソースで特注できるAudiodraftが$400Kを調達

企業などが音楽や音響効果の制作を特注できるサービスAudiodraftが、500 StartupsとPromus Venturesによる40万ドルの資金調達ラウンドを完了した。

このスタートアップを一言で言うなら、音のための99Designs*だ。創業は3年前だが、今すでに約2万名のサウンドデザイナーや作曲家が登録していて、彼らが広告代理店などのリクエストに応じて音楽やサウンドを作ってくれる。既存の作品のライブラリもあるので、ユーザはそこからライセンスを買うこともできる。ライセンス料は400ドル以上2000ドルまで。〔*: 99Designs, 利用事例1利用事例2

また利用者が(99Designsのように)コンテストを主催することもできる。たとえばこの例では”Four Hour Work Week”の著者のTim Ferrissが”Four Hour Chef”というビデオの予告編用の音楽を求めている。コンテストの場合は、Audiodraftが賞金の10%と、リスティング料金99ドルを取る。

今回の資金調達に伴って、Truliaの協同ファウンダSami InkinenとTaskRabbitの技術担当VP Yee Leeが同社の顧問になった。資金はサンフランシスコとヘルシンキの増員とともに、Agency Studiosと名づけた新しいサービスの開発に充てられる。このサービスは、企業や広告代理店に制作過程を管理するためのプラットホームを与える。利用料は月額99ドルだ。

同社の現在の登録ユーザは約1000社で一回の平均利用料金は約1200ドル、そのうち1000ドルが作者へ行き、残りがAudiodraftへ行く。

CEOのTeemu Yli-Holloはフィンランドのラッパーだが、彼によると、このプラットホーム上で十分な額の生活費を稼いでいるアーチストも何名かいるそうだ。同社は今、サンフランシスコ勤務のプロダクトマネージャ、ビジネスマネージャ、およびコミュニティマネージャ、そしてヘルシンキ勤務のプロダクトエンジニアを求めている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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