サムスンは早く5G大衆機「Galaxy A42」をリリース、フィットネストラッカーは電池寿命15日

Galaxy Unpackedイベントのオーバフローは1つ、しかもたった1つだ。もちろんGalaxy Z Fold 2だ。それは、新製品を5つも発表した後だから、やや盛り上がりに欠ける。でも、1点に絞ったことは、決してネタ不足からではない。それどころか同社は、ゲーム用モニターや充電パッド、冷蔵庫、洗濯機なども含む非常に多様なカテゴリーの、しかもおびただしい数の新製品を前日までに披露したのだ(サムスンプレスリリース)。

でもここでは、その中からあえて2つに限定しよう。新しいGalaxy Fit 2 Bandと、Galaxy A42 5Gだ。特に、後者は取り上げる価値がある。今年の同社は5Gを強力にプッシュしているが、でもサムスンはもっと早くからこの次世代ワイヤレス技術に大きく賭けているのだ。

今年も早くから同社は、5Gを同社の旗艦機すべてに標準で搭載すると発表した。それにまた同社のお買い得製品とされるA7、そして今回はA42でも5Gが重視された。5Gはまだ、業界が期待したほどの市場効果を上げていないが、それはほとんど、新型コロナウイルスの感染蔓延による売上の落ち込みのせいだ。新型コロナウイルスはどこにとっても計算外だ。でもアップルがまだ5GのiPhoneを出していない中で、サムスンはすでに5Gを本番でやっている。この市場にアップルが姿を見せるのは、早くて1〜2か月後だろう。

そして重要なのは、価格は未発表ながらA42がサムスンの最安の5G機らしいことだ。実際のところサムスンは、IFAとタイアップしたイベントでも、このデバイスに関しては控え目だった。カメラを4基内蔵、ディスプレイは6.6インチであることは知ってる。というより、5Gの最もすごいところは、Qualcomm(クアルコム)などのコンポーネントメーカーの努力もあって、大衆価格のデバイスが市場に出るのがとても早かったことだ。

そしてGalaxy Fit 2のほうは、サムスンによるといちばん注目に値するのが15日というバッテリー寿命だ。5種類のワークアウトを自動的に検出し、そして睡眠をモニターする。フィットネストラッカーは市場が先細っているが、その中でサムスンはまだ頑張っている。でも結局は、スマートウォッチに取って代わられる市場だろう。

画像クレジット: Samsung

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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