今朝サービス再開のニュースを報じたばかりの(質屋アプリあらため)買取アプリの「CASH」だが、驚くようなペースで利用されているようだ。サービス再開からわずか2時間あまりで、本日分の上限額である1000万円(再開したCASHでは、初月で3億円・1日1000万円でキャッシュ化の上限額を設定している)のキャッシュ化を完了したという。
バンク代表取締役兼CEOの光本勇介氏によると、アプリをアップデートしたのは本日の10時。そこから2時間17分(137分)で1000万円の枠がなくなったという。
それまでにCASHで査定された回数は1万6615回、実際にキャッシュ化されたアイテム数は4372個(キャッシュ率26%)、1分あたりキャッシュ化されたアイテムが31個で、金額にすると7万2993円、1回あたりの平均キャッシュ金額は2355円とのこと。
ちなみにこのCASH、まだiOS向けにしかアプリをリリースしておらず、ユーザー数も5万人程度。もちろんサービス開始初日ということで、物珍しさもあるし、リサーチ的に利用しているユーザーも少なくないとは思うけれども、光本氏が語る「少額資金のニーズ」が期待ができるスピードだ。
CASHは「メルカリ疲れ」を救うのか
ところでサービス再開のニュースでは触れなかった話だが、光本氏は「メルカリ疲れ」なんて言葉でも、CASHのニーズがあるのではないかと語っていたのが面白かったのでここでご紹介しておく。
メルカリやFRILといったフリマアプリは、これまで個人間売買の主流でもあったオークションサービスと比較しても格段に使いやすくなっているし、匿名配送などにも対応が始まっている。だけれども、出品者と購入者でのコミュニケーションが必須だし、購入、送付、両者の評価といったフローで入金までに時間がかかる。何より全ての商品が売れるか分からない。こういったコミュニケーションや時間に疲れてしまうという声がある、という話だ。
実際にソーシャルメディアで検索すると、「(買取サービスの査定額は)フリマアプリで売るよりも安くなるが、便利」という声があるのも事実だ。別にどちらがいいという話でもないが、少なくとも必要なくなったものを素早く現金化するための選択肢が広がるというのは、ユーザーとしては歓迎できる話ではないだろうか。