中国のXiaomi(シャオミ)は現地時間8月10日、オープンソースの四足歩行ロボット「CyberDog(サイバードッグ)」を発表した。このロボットは、開発者がプログラムを発展させ、アプリケーションを作成することを目的としている。Boston Dynamics(ボストンダイナミクス)の「Spot(スポット)」を強化させたようなこのロボットには、独自のサーボモーターをはじめとするシャオミのエンジニアリングのノウハウが詰まっている。
CyberDogの頭脳に当たるのは、世界最小のAIスーパーコンピューターと言われるNVIDIA(エヌビディア)のJetson Xavier NX(ジェットソン・エグゼビアNX)。世界を知覚するため、その全身にはタッチセンサーや超音波センサー、カメラ、GPSなど、11個のセンサー類が搭載されており「周囲と交流」することができるという。
シャオミによると、この技術はCyberDogがオーナーの後を追いかけたり、障害物を避けて移動したりすることを十分に可能にしているとのこと。また、人間の姿勢を識別したり、顔を認識することもできるので、グループの中の特定の個人を選び出し、追跡することもできる。
シャオミはこれを一般向けに販売するのではなく「シャオミファン、エンジニア、ロボット愛好家たちがCyberDogの広大な可能性を共同で探求する」ために、現時点では1000台の提供を予定している。そしてそれは、シャオミが主催するオープンソースコミュニティによって促進され、やがて「将来のイノベーション」に向けた開発を行うためのロボット研究所を建設することも、同社では計画しているという。
もちろん、このロボットは安いものではない。その研究に自分も関わりたいと思う人は、1台入手するために9999人民元(約17万円)を支払う必要がある。
編集部注:この記事はEngadgetに掲載されている。本稿を執筆したDaniel Cooperは、Engadgetの編集主任。
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カテゴリー:ロボティクス
タグ:Xiaomi、四足歩行ロボット、NVIDIA Jetson
画像クレジット:Xiaomi
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(文:Daniel Cooper、翻訳:Hirokazu Kusakabe)