中国のスマホメーカーXiaomi(シャオミ)は、14億8000万ドル(約1630億円)をスマホとAIoT(AIで動くIoTの頭文字だ)に当てると公言して以来初となる四半期決算を発表した。
修正後の純利益は前年同期比22.4%増の21億元(約335億円)で、売上高は27.2%増の438億元(約7000億円)だった。
シャオミの端末が席巻するインド、そして中国を除くグローバルマーケットでの販売が依然好調だった。総売上高の38%をグローバルマーケットが占め、前年同期比35%増だった。このシャオミのグローバルマーケットでの好調さは、世界的にスマホ部門がスローペースになり、そしてライバルのHuawei(ファーウェイ)がグローバルでの販売を揺るがす米企業との取引停止に直面している中で際立つものだ。
スマホがシャオミにとって最大の売上要因だったが、この部門の総売上高に占める割合は2018年第1四半期の67.5%から今期は61.7%へと縮小した。Canalysによると、同社の第1四半期のスマホ出荷台数は世界第4位だった。シャオミブランドはこれまで男性消費者の間で人気だったが、自撮り機能が充実したデバイスを売ることになったMeitu(メイツー)のスマホ部門買収など、女性客をひきつける努力を重ねてきた。
空気清浄機からスーツケースに至るまで、あらゆる家電を次々に量産しているシャオミの「IoTとライフスタイル」部門は、総売上高に占める割合を前年の22.4%から27.5%へと伸ばした。
この部門の成長は主に、スマホ企業であるシャオミにとっては新分野であるスマートTVによるものだと同社は説明した。1月にシャオミは、TV製造メーカーTCLの0.48%の株式を取得すると発表した。これは、シャオミのオペレーティングシステムをTCLのプロダクトに搭載するというこれまでの取り組みをさらに深めるものだ。
シャオミはこれまでも、ガジェットだけでなくデバイスを通じて販売されたソフトウェアやインターネットサービスから売上を得ることで、他のハードウェアメーカーと差異化を図ってきた。しかし、後者の部門の規模はまだ比較的小さく、総売上高に占める割合は昨年が9.1%、今年は9.7%だった。
シャオミの全デバイスにインストールされたMIUIオペレーティングシステムを通じた月間アクティブユーザーは3月時点で2億6100万で、前年比37.3%増だった。スマホとラップトップPCを除くIoTデバイス数は70%増の約1億7100万ユニットに達した。
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(翻訳:Mizoguchi)