スクラムベンチャーズが日本企業とスタートアップをつなぐ新プログラムを開始

Scrum Studiosの社長である髙橋正巳氏(画像クレジット:Scrum Ventures)

サンフランシスコと東京に本社を置くScrum Ventures(スクラムベンチャーズ)は、スポーツ、フード、スマートシティテックに特化したアクセラレータープログラムで知られている。米国時間3月5日、同社は日本企業とのビジネスパートナーシップからのスタートアップを支援する新しいインキュベータープログラムの立ち上げを発表した。

Scrum Studios(スクラムスタジオ)と呼ばれるこのプログラムは、Scrum Venturesから独立した事業体としてスタートし、WeWork Japanの戦略担当役員兼ゼネラルマネージャーを務めていた髙橋正巳氏が代表を務める。同氏は以前、日本でUber(ウーバー)のオペレーションを指揮していた。

髙橋氏はTechCrunchに、スクラムスタジオは現在のアクセラレータープログラムのスタートアップ(スポーツテック東京、SmartCityX、Food Tech Studio)に焦点を当てているが、将来的には特定の分野を中心とした新しいプログラムを立ち上げる予定だ。Scrum Studioを通じて、スタートアップは日本で子会社を設立したり、日本企業と合弁会社を設立したりできるようになる。

Scrum Venturesはすでに50社以上の日本企業と提携しており、その中にはあいおいニッセイ同和損害保険、エネルギー企業の出光興産、 Smart City Xの東日本旅客鉄道、Food Tech Studioでは不二製油ホールディングス、日清食品ホールディングス、伊藤園などと提携している。

「私たちは、今日の社会が直面している課題のいくつかを解決するのに役立つスタートアップやテクノロジーと一緒に仕事をしたいと考えています」と、高橋氏はメールで述べている。「これらには、都市やそこの市民の持続可能性、健康、安全、廃棄物削減、および効率化などが含まれていますが、これらに限定されるものではありません」。

カテゴリー:VC / エンジェル
タグ:Scrum Ventures日本

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(文:Catherine Shu、翻訳:塚本直樹 / Twitter

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TechCrunch Japan

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